スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

かかとは床につけましょう。ただし自己流のやりすぎは禁物!

突然ですがあなたは
踊っているとき何を気を付けていますか?

先生が毎日繰り返し言う「つま先!」は
もう耳にタコだと思います。

あとは「肩下げて」とか「お尻出さない」
なども殿堂入りですね。

 

では「かかと」はどうでしょうか?

 

 

プリエの時、特にジャンプでかかとが浮いている人、非常に多いです。
と・て・も気になります。


「アキレス腱が硬いのかな?」と思い
しゃがんだ(和式トイレ風)ポーズをして見せてもらうのですが
予想に反し、それほど硬くない人も多いです。
本当に硬い人は、しゃがむとそのまま後ろにひっくり返ってしまいます。

 


プリエは身体のクッションの役割を果たし
パとパをスムーズに繋げる非常に大切な動きです。
このプリエと「かかと」は切っても切れない関係。


このプリエが硬いと、バネがなく
踊り全体も硬い印象になってしまいます。
見ていて危なっかしいですしね。

 

また、かかとが空中に浮いた状態は不安定で、足に負担もかかります。
長時間そんな状態で踊っていたら足を痛めてしまいます。

 

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例えばあなたの足のサイズが23cmなら、
足の指からかかとまでしっかり床につけて
やっと23cm分の面積がとれるわけです。


高くジャンプをしようと思ったら
なるべく大きな面積で床を踏み、蹴るほうが
効率よくジャンプができるというのは想像できますよね。


しかし、かかとが床から浮いてしまったら
(土踏まずも文字通り床につかないので)
ほぼ爪先の部分だけで床を蹴ることになるんですよ。

これでは高くパワフルなジャンプをすることは難しいし、
なんだか損していると思いませんか?

 

足23cmのうち、先っちょの10cmだけで床を蹴るのと
足の裏全体を使って、特にバネであるかかとまで使って床を蹴るのと
どちらが安全、かつ効率的にジャンプできるか、もうお分かりですよね。

 

また、足首やアキレス健が硬いと、ジャンプに支障が出るだけでなく
つま先もなかなか思うように伸ばせません
そんな方にお勧めの動画をご紹介します。

 

硬い足首を柔らかくするマッサージ

www.youtube.com

 

 

このように、整形外科の先生やスポーツトレーナーなど、
からだ専門の方のブログやYoutubeを見て学ぶことでも
バレエの上達に役立つヒントを見つけることができます。


私は元プロバレエダンサーで、現在も多くの生徒を指導する立場にありますが
医学的な身体の仕組みを学んだわけではないので、
その辺の詳しい解説は専門家にお任せします。
私もより質の高い指導を目指し、様々な動画を見て日々研究しています。

 

 

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何か身体の悩み事があり
スタジオの先生に相談しても、ネット上の情報でも解決しない場合は
近くの整形外科や、可能であれば東京や大阪などの大きい都市であれば
バレエ専門の病院やカイロプラクティックがありますので
一度行って見てもらうのもおすすめです。



ずっと抱えていた悩みの原因が分かってすっきりした!
一回の治療でだいぶ良くなった!
なんて話も良く聞きます。


今回のテーマであるプリエ・アキレス腱も、
まずはリンクを貼った動画のストレッチを試してみて
それでも解決しない場合
それ以上あまり自己流でやりすぎず
きちんと専門家に診てもらいましょうね。


 

今日も楽しくレッスンを頑張りましょう。
それでは。

 

 

 

 

 

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