スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

プロのバレエダンサーになるために必要なこと②稽古場・家庭環境

 

こちらは

プロのバレエダンサーになるために必要なこと①身体の条件

の続編第二章。


ちょっと難しい「稽古場と家庭環境について」です。

 

 

②稽古場・家庭環境

自分に合ったバレエ教室と素晴らしい指導者に出会う

家族の応援と、金銭面での余裕があること

2つまとめて説明します。

 


いくら本人にやる気と才能があって身体の条件が良くても
良き師に恵まれない、親が反対している
または家庭の金銭面的にバレエを続ける事が難しい
となると、
バレエダンサーとして花開くチャンスは失われてしまいます。

これは本人がまだ子供なら当然、
自分の力では残念ながらどうすることも出来ない部分です。
なのでほぼ「運」ですね。

素晴らしいバレエ教室、指導者に出会えるかどうかは
そもそも自分の家から通える範囲内に
そのような教室がなければ叶わないことです。


世界的に見てもバレエ教室数が多い日本とは言え
田舎であまり選択肢無いわ、という人もいるでしょう。
その場合、そ唯一のお教室が
正しい知識のある指導者によってが運営されていれば良いのですが
そうでない場合はどうしようもありません。

いくつか通える範囲に選択肢があるという人は
見学や体験レッスン、口コミなどから
しっかり見極めて教室を選ぶ必要があります。


 

f:id:balletblog:20180925032203j:plain


「良い大学に行って、普通に就職しなさい」
という親ももちろんいるでしょう。
バレエの道を選んでも、それで食べていける保証はありませんから
私も全員に「プロを目指しなよ!」とは言えませんし。


一方、親も周りもあなたのことを
応援してくれていてお金にも余裕があり
誰もがうらやむスタイルを持ちながら
肝心の本人に根性が無い、とか
バレエの他にやりたい事がある
というケースもよく見かけます。
回りからは「勿体ない・・・」と言われるタイプですね。
でもこれはもう仕方が無いですよね。

 

前提として、バレエが大好きで本人にやる気があり
さらに金銭的・精神的にも家族のサポートが得られて
体型も整っていて努力も苦にならない
素晴らしい指導者や稽古場の環境、
切磋琢磨出来る仲間との出会いがあり
色々なチャンスにも恵まれ・・・


と、全ての条件が揃いプロのダンサーになれるという事は
ある意味奇跡とも言えます。

どれか1つでも欠けていたら
プロになれなかったかもしれません。 

 

 

 

 

子供は使っちゃダメ!
大人になったら舞台で使って◎な
おすすめ甲パッド↓

 

 

f:id:balletblog:20180910180817j:plain


家庭の金銭面は特にシビアな問題です。
自分の力だけではどうしようも出来ない事もあるのは不公平だ
と感じると思います。

でもね、留学だって、なにもすぐに諦めることはありません。

国立のバレエ学校などには、発展途上国からの生徒も在籍しています。
毎年スカラシップ(奨学金)枠というものがあって、
世界中から優秀な生徒を受け入れるための体制が充実しています。

日本は先進国とは言え、本人が優秀であれば
学校側はそのような人材が欲しいわけですから
オーディションや国際コンクールなどで
「年間学費免除」などのスカラシップを狙うのが良いでしょう。

気をつけなければいけないのが
日本国内のコンクールで、割と誰でも簡単にもらえるような
スカラシップ」と混同してしまうことです。
聞こえはいいですが、内容のが全然違います。

これは、なかなか参加者が集まらないワークショップや
別のコンクールの集客宣伝、つまりビジネスです。
よくよく内容を確認してみると、
「参加費の一部の2万円は免除だけど、
自腹の旅費もろもろ30万かかる。是非参加してね!」
みたいなことも珍しくありません。



本気で留学したい、プロになりたいなら
内容の濃い、賞・奨学金・チャンスを狙うことです。
それなりに実力をつけて、老舗コンクールなど
レベルの高い世界の舞台で成績を残さないといけません。

自分の力で奨学金を勝ち取れば
留学に反対していた親も説得できるでしょう。
どうせ本気で目指すなら、
国内のコンクールでおまけみたいな賞をもらって満足していないで
最初からこちらを目指しましょう。

 



他人や今の環境を変えることは難しくても
今はひたすら努力し、突き進むのみです。
そうすればおのずと見える世界が変わってきます。

頑張ってくださいね。

 

それでは。

 

 

  

PVアクセスランキング にほんブログ村