スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

プロのバレエダンサーになるために必要なこと①身体の条件

プロのバレエダンサーを目指したいけれど
自分には向いているのかな・・
具体的にどんな心構えをしたら良いかな?
と考えている学生向けに「自分チェック診断」
として使って頂きたくまとめました。


あまりにもシリアスな内容は省いていますが
自分のバレエに向き合う気持ち、
足りない部分を確かめる事ができ
その上で今後の計画が立てられると思います。


私の質問に対して自分の意見を書き出してみたり
Yes/Noで答えたり、使い方は自由です。
是非やってみてくださいね。

 


用意する物:紙とペン、少々傷付く覚悟

 

 

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今回は項目を3つ(ブログ3記事)に分け

 

 ①身体の条件

良く伸びた膝(X脚・弓脚)と肉厚の高い甲がある
適度な身長と恵まれたプロポーション

締まった身体をキープできる

 

②稽古場・家庭環境

自分に合ったバレエ教室と素晴らしい指導者に出会う
家族の応援と、金銭面での余裕があること

 

③心構え・強いメンタル

バレエを愛する強い気持ち
諦めない・折れない強い気持ち
臨機応変に考え、動ける能力
プレッシャーや緊張をプラスに変えられる力
チャンスを自ら掴みに行く姿勢
踊ってお金を稼いでやる!という強い気持ち
コミュニケーション能力


という順でまとめていきます。
この章では①の身体の条件
にフォーカスしていきます。

 

 

 

 ①身体の条件

 

良く伸びた膝(X脚・弓脚)と肉厚の高い甲がある


体型の話はとても難しいです。
生まれつき備わっているものですからね

 

ただ
歯の矯正のように
時間はをかけて歯並びを綺麗にすることもできます。
生まれつきの形を、自分の理想に近づけるようどう変えていけるか。
バレエの身体作りって
歯の矯正これに近いんじゃないかなと思っています。


足/脚も努力次第(正しい指導の元であることが絶対)で
いくらでも綺麗に、そして強くすることが出来ます。
大人になると身体が固まってしまうので
15歳くらいまでにはしっかりとしたラインの脚を
手に入れられると良いでしょう。

ロシアなどでは、そもそも身体の条件をクリアした
既にスタイル抜群の子供のみがバレエ学校に入学するので
日本とはまるで状況が違います。
どおりで綺麗な人しかバレエがやってないわけです。


しかし、世界で活躍している
多くの日本人ダンサーがいるのもまた事実。
決してみんがみんな、最初から
膝も甲も恵まれていたわけだけではありません。


彼らは、自分のコンプレックスを
長い時間をかけてバレエの稽古によってカバーし
諦めずに鍛え続けてきた人です。
やはりしなやかな膝と力強く踊るための甲無しでは
海外のバレエ団に入って活躍するのは難しいでしょう。

 

適度な身長と恵まれたプロポーション 


簡単に言うと・・・
私服を着ていても、一般人から「スタイル良いね~」
と常に言われるような恵まれた体型でないと
バレエダンサーは難しいでしょう。


舞台に立ち、身体のラインがはっきりと見える衣裳を着るわけですから
当然一般人と同じような体型では厳しいです。

また、身長も大きな問題です。
もともと日本人は平均身長が低いのですが、
幼少期より筋肉を鍛えすぎてしまったためであったり、
単に親の遺伝で身長が伸びない人は多くいます。


海外のバレエ団を目指すなら、
女性は158cm、男性は173cm以上欲しいところ。
ただこれは、ずば抜けた運動神経と技術力がある人の場合の最低の身長です。
女性ならやはり163cm~、男性は178cm~くらいあれば
チャンスは更に広がるでしょう。

 


締まった身体をキープできる


あなたは割と食べても太らない体質ですか?
それとも、油断するとすぐ太ってしまうタイプでしょうか?


どちらにせよ
締まった身体がキープできない
食べ物の誘惑に負けてしまう
逆に痩せすぎて体力が保てない、など
自分の身体の管理が出来ない人は、
プロのダンサーは厳しいでしょう。


まだ学生ならこれから身体は変わりますし、今焦る事はありません。
また成長期は独断で無理なダイエットはしないこと。
インターネット上の情報を鵜呑みのするのも危険です。


それよりも、毎日の食事を作ってくれる親に
野菜やたんぱく質をメインの食事に変えてほしい、
レッスン後の遅い時間には炭水化物は控えた食事にしてほしい、など
きちんとお願いして協力をしてもらうことのほうが賢明です。

 

 第二章に続きます。