スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

需要の無いバレエ界・・?本当のジュニア育成とは

芸人であり、スポーツ選手である武井壮さんが
良い事言っていました。

「これ、バレエダンサーも全く同じだな~」
と思いながら聞いていました。


30分もある長い動画なので
時間がある方、興味のある方は
是非見てみてください。

 

 

www.youtube.com

 

 

「日本一のクオリティを保っていたにも関わらず
1円も稼げなかった」

うーん・・・
これはバレエ界より厳しいかもしれませんね。

 

つまりその世界の中だけの
自己満足止まりではいけないんですね。
周りの人が認め、求めなければ
結局価値が無い。。。

スポーツを極める事はギャンブルともおっしゃっています。
バレエも一緒です。グサッときますね。


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私たち一般人にとってはメジャーで無いスポーツでも
バレエ界と同じように大会もあれば
すごい人だって、すごい記録だってあるんです。

でも、存在すら知らないっていう人も
多いのではないでしょうか。

 

メジャーなスポーツ
例えば野球やサッカーで活躍している日本人くらいは
普通にニュースを見ていれば
誰でも名前を挙げる事が出来ます。

 

でも日本のバレエって
劇場に一般の人、足を運ばないじゃないですか。
定期的に全国メディアに取り上げられることも無い。
チケットを買ってまで見に行こうと思ってくれる人が
残念ながら多くないわけです。
だから大手企業がスポンサーについてくれたり
っていうこともほとんどない。

 

 

武井さんの話によると、
人が求めない=
需要が無い、経済的価値が無い
ということになるんですね。

 

 

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本当のジュニア育成とは

 

バレエの技術だけを叩き込むだけでは無くて


その先にどんな将来があるのか
ダンサーとはどのくらい稼げる職業なのか
プロになれなかったらどうやって生きていくのか
今日本のバレエ界にはどんな問題があるか


少々気が引けるかもしれませんが
こういうことを大人が曖昧にしないで
きちんと子供に教えるべきではないでしょうか?
(対象はプロを目指したい中学生以上など)

 

 


バレエに莫大なお金と時間を
かけさせるだけ掛けさせておいて
夢だけ見せておいて


「プロになれませんでした。
就職もしていません。
でもまだまだ踊っていたい!」

という大人を次々と育てるのは無責任です。
というか可哀相です。

 

 


 

 

 

「日本のバレエ団とは名前だけで
きちんとしたお給料は出ないから就職とは違うよ?
アルバイトで生計を立てることになるけど覚悟はある?」

「生きていくにはこれだけのお金が必要だよ」

「途中で怪我をすることだってある、
勉強もしっかりしておきなさい」

「22歳までに海外のカンパニーが決まらなかったら
バレエは諦めて一般就職しなさい。」



時にはビシッと生徒に言ってあげることも
指導者として、大人としての
大切な役割ではないでしょうか?

 

将来生活できないと分かっていながら
「頑張れーもっと練習しろー」
と言うことだけが子供のためでしょうか?

 

 

それよりも嫌われる事の方が
事実を言うことの方が怖いですか?

 

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それにしても日本には
「結婚するまではとりあえず親のすねをかじって
アルバイトをしながらでもバレエを踊りたいの!」
という人が多すぎる・・・

 

 

普通に働いている親戚や世間一般の人が聞いたら
「うわ~変わった人だな~」
って思われますよ。

 

 

ちょっと留学して
国内のコンクールで上位入賞取ったくらいでは
海外のカンパニーではお話しになりません。


でも、日本ではぬくぬくやっていけるんですよね。
(お金にはならないけど)
似たような仲間が沢山いるから。

 

 

海外のカンパニーの外国人団員ってね
リハーサルが終わったらさっさと帰ります。


前回のブログでもお話しましたが
筆者の夫は大手外資系勤務でして
どうやらその働き方は
バレエダンサーだけでは無いようです。


だらだら残業したり
仕事帰りに付き合いで飲みに行かないで
さっさと仕事を片付けて
まっすぐ家に帰る人が多いそうです。

 

長い間スタジオにいる事がえらい
いっぱい練習したらえらい
というかそんな自分に酔っている

は、日本人に多い。
そして学生の様な考え方です。

 

お金にならないのに
スタジオにいる時間だけはやたら長い

そんな風になりたくなりですね。

 

あ、でも

趣味なら素晴らしいと思います!!

 

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スタジオで頑張ってる自分に酔って
バレエが自立の妨げになっていたら
それはちょっと悲しいです。

 

 

 

そして
大人がジュニアをどう教育するか
今後の日本のバレエ界は
これにかかってくると思います。

 

 

動画を見て、記事を読んで
どう思ったでしょうか?
コメントお待ちしています。

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それでは

スワニルダの辛口バレエチャンネル [Youtube] 始めました!


これまで20万人以上の方にお読みいただいた「スワニルダのバレエライフ」。
この度、ブログを飛び出してYoutubeを始めました!

 



このチャンネルでは、バレエに関する様々なトピックスを取り上げていきます。
ブログが基礎となるため、相変わらず内容はやや辛口になります。
なので(?) AIで作成した美しいバレエ画像とAIナレーションでお送りします。


ナレーションを担当する「本日のコッペリア主役」は、動画ごとに変わりますので
どんなAI美女が登場するのかもぜひお楽しみに!

 

第一回目の進行役 アマンダ



動画編集に関しては全くの初心者ですので、見づらい点もあるかと思いますが
どうぞお手柔らかにお願いいたします。

 

www.youtube.com

 

 

それでは動画の方もぜひ見てくださいね♪

 

バレエを始めるのに適切な年齢は?

 

米国・アメリカン・バレエ・シアター
初めて黒人女性としてプリンシパルになったミスティ・コープランド
13歳でバレエを始めたそうです。
天才を例に出してもあまり参考にならないと思いますが
一応そういう人もいます。

ただ、あなたが天才ではないとして
プロ (バレエ団に所属し、毎月給料を得て踊ることだけで食べていける人)
になりたいとおもっているなら遅くとも
9,10歳までには始めないと間に合わないかと思います。


というのも


19歳でカンパニー入団
15,16歳で留学 (週30時間)
12歳でポアントを履き始め (週 5回)
9歳でバレエを始める (週2,3回)


という風に逆算すると、ある程度才能があっても
これくらい(10年!)が必要最低限の時間だと思うからです。

 

 



 

 

バレエを始めるのに適切な年齢は?


では、今回のテーマである
いつからバレエを始めるのが最適か?
ということですが
考え方はいろいろあると思います。

バレエは3歳から入れるお教室が多いですが
3,4歳児のクラスといえば、正直バレエというより託児所です。
内容は、簡単なストレッチと
あとはクラシック音楽に合わせて遊んだり体を動かすくらいです。
バレエのポジションはほとんどできません。
なので別に3,4歳からバレエを始める必要はないと思っています。

ただ、小さい頃から、将来バレエに活かせる習い事を
しておくのはいいことだと思います。
バレエでなくてもよくて、例えば
音楽性を養うならピアノ
身体を動かすならジャズダンスや体操などでも十分だと思います。

実際にバレエのポジションを始められるのは
5歳を過ぎてからくらいでしょうか。
でもまだまだ遊びたい時期なので
ここではバレエの楽しさをメインに伝えます。

 




あくまで私の肌感覚ですが
7歳にもなると、自分の意志で「バレエを続けたいか辞めるか」に分かれ始めます。
残った子は少なくともやる気のある子だと思って接するので
レッスンも少しずつ厳しく、難しくなります。


そしてこの頃が、バレエを始めるのに
早すぎず遅すぎず良い時期かなと思います。
なぜ基礎が大切なのか?を本人たちに理解させるのは
気が遠くなるような作業になりますが
伝え続けることで意識が変わっていくのが分かります。
大人の2,3年って大したことないけど
子供の2,3年の変化は本当に大きいですよね。

 

例えばタンジュ1つとっても
膝が少しでも緩むとやり直し。
私は毎回のように床に座り、一人ずつ脚を触って
分かってもらえるまで何度も同じことを繰り返します。
また、おへそが少し正面からズレてもすぐ曲を止めます。
この時点で直さないと、あとあと指導者も生徒本人も苦労します。
このやり取りは、5歳児では難しくても、
7歳になるとしっかりキャッチボールできるようになります。

さあ、この調子でコツコツレッスンを続け
11歳になるまでの数年間で、
きちんとバレエの基礎ポジションを身に付け
膝と甲をしっかりと伸ばし
トゥシューズの訓練に耐えられる強い身体に鍛えておく必要があります。



世界的に推奨されているトゥシューズ履き始めの時期は11歳以上
子供の足の骨は、13~15歳にかけて硬化されるためです。
もちろん足の問題だけでなく、精神的なこともありますよね。
そのため本来なら、
早すぎる段階でトゥシューズを履かせるのは大変危険なのです。

 

 

 

 

 

日本の問題

 

・・・しかし日本はどうでしょうか?
コンクールなどでは、10歳児がトゥシューズを履いて
当たり前のようにヴァリエーションを踊っています。
キラキラの衣装を着て、素人目には一見華やかに見えるかもしれませんが
もちろん正しく立てていません。

このように未熟な生徒にトゥシューズを履かせてコンクールに出すことは
「私はバレエ指導者と名乗る素人です」
と舞台上で公言しているようなものです。
恐らくその指導者は、自分自身も恵まれたバレエ教育を受けることができず
留学や指導の勉強もしたことがないのでしょう。

もちろん、10歳児がトゥシューズでヴァリエーションを踊ることを
許可している(むしろ後押ししている)コンクールの運営側にも
そういった勘違い指導者
日本独自のおかしなバレエ文化を生んでいる責任
があると思います。


日本は世界的に見てもトップクラスで個人経営の小さなバレエ教室が多く
少子化の今、近隣のお教室同士で生徒の取り合いが深刻化しています。
また日本はバレエコンクールビジネスも盛んです。
そのような楽しいイベントや餌が無いと、どんどん生徒が離れてしまうので
指導者も早くトゥシューズを履かせてコンクールに出したがるというわけ。
生徒をコンクールに出すことで
個人指導と遠征引率で、月謝+@の追加料金を徴収することもできます。
生徒と親の気を他のスタジオに向けないようにするのに必死で
肝心の「指導の質」は二の次になっているのではないでしょうか。

また、指導者が間違った方向に走るその他の理由としては、
あまり厳しいお教室ではなく、プロになるほど真剣にやっている子がいないので
みんなどうせ中学生で辞めるから
その前に思い出としてトゥシューズを履いておきたいなど
そんな素人の親と生徒の要望を
聞き入れてしまうという人も少なくないと思います。
いや~ 、親の方も教育が必要ですね。

 

まとめ

 

というわけで、私の
バレエを始めるのに適切な年齢は?についての結論は
ずばり「7歳ごろ」でした。

そしてトゥシューズを履く11歳までに
コツコツ基礎を習得することが理想なのですが
日本ではなかなかそのようにいかない現実と
その理由までをお話ししました。


いかがでしたでしょうか?
今後バレエを始めたい方やその親、
トゥシューズが履けなくて焦っている方などの参考になれば幸いです。


 

おわり。

 

 

 

 

 

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かかとは床につけましょう。ただし自己流のやりすぎは禁物!

突然ですがあなたは
踊っているとき何を気を付けていますか?

先生が毎日繰り返し言う「つま先!」は
もう耳にタコだと思います。

あとは「肩下げて」とか「お尻出さない」
なども殿堂入りですね。

 

では「かかと」はどうでしょうか?

 

 

プリエの時、特にジャンプでかかとが浮いている人、非常に多いです。
と・て・も気になります。


「アキレス腱が硬いのかな?」と思い
しゃがんだ(和式トイレ風)ポーズをして見せてもらうのですが
予想に反し、それほど硬くない人も多いです。
本当に硬い人は、しゃがむとそのまま後ろにひっくり返ってしまいます。

 


プリエは身体のクッションの役割を果たし
パとパをスムーズに繋げる非常に大切な動きです。
このプリエと「かかと」は切っても切れない関係。


このプリエが硬いと、バネがなく
踊り全体も硬い印象になってしまいます。
見ていて危なっかしいですしね。

 

また、かかとが空中に浮いた状態は不安定で、足に負担もかかります。
長時間そんな状態で踊っていたら足を痛めてしまいます。

 

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例えばあなたの足のサイズが23cmなら、
足の指からかかとまでしっかり床につけて
やっと23cm分の面積がとれるわけです。


高くジャンプをしようと思ったら
なるべく大きな面積で床を踏み、蹴るほうが
効率よくジャンプができるというのは想像できますよね。


しかし、かかとが床から浮いてしまったら
(土踏まずも文字通り床につかないので)
ほぼ爪先の部分だけで床を蹴ることになるんですよ。

これでは高くパワフルなジャンプをすることは難しいし、
なんだか損していると思いませんか?

 

足23cmのうち、先っちょの10cmだけで床を蹴るのと
足の裏全体を使って、特にバネであるかかとまで使って床を蹴るのと
どちらが安全、かつ効率的にジャンプできるか、もうお分かりですよね。

 

また、足首やアキレス健が硬いと、ジャンプに支障が出るだけでなく
つま先もなかなか思うように伸ばせません
そんな方にお勧めの動画をご紹介します。

 

硬い足首を柔らかくするマッサージ

www.youtube.com

 

 

このように、整形外科の先生やスポーツトレーナーなど、
からだ専門の方のブログやYoutubeを見て学ぶことでも
バレエの上達に役立つヒントを見つけることができます。


私は元プロバレエダンサーで、現在も多くの生徒を指導する立場にありますが
医学的な身体の仕組みを学んだわけではないので、
その辺の詳しい解説は専門家にお任せします。
私もより質の高い指導を目指し、様々な動画を見て日々研究しています。

 

 

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何か身体の悩み事があり
スタジオの先生に相談しても、ネット上の情報でも解決しない場合は
近くの整形外科や、可能であれば東京や大阪などの大きい都市であれば
バレエ専門の病院やカイロプラクティックがありますので
一度行って見てもらうのもおすすめです。



ずっと抱えていた悩みの原因が分かってすっきりした!
一回の治療でだいぶ良くなった!
なんて話も良く聞きます。


今回のテーマであるプリエ・アキレス腱も、
まずはリンクを貼った動画のストレッチを試してみて
それでも解決しない場合
それ以上あまり自己流でやりすぎず
きちんと専門家に診てもらいましょうね。


 

今日も楽しくレッスンを頑張りましょう。
それでは。

 

 

 

 

 

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続けることの難しさと楽しさ


このブログを読んでいる読者の方には
バレエを始めたばかり
バレエ歴5年、20年
40年以上のベテランの方もいるかも知れませんし
すでにバレエを辞めてしまったという人もいるでしょう。

ただ今回はバレエに関係なく
多くの方の参考になるのではないかと思います。
 

 

さて私自身、このブログでも毎度言っていますように
「みんなバレエを続けてプロを目指すべき!」
なんて思っていませんし、推奨もしていません。

むしろ
いい年して就職もせず
ろくに給料の出ない日本のバレエ団で踊り続けることは
社会人としてどうなんだ?と
ブレずに今でもそう思っています。


ただ
社会人としてどうなのか?27歳にもなって・・・
というのはひとまず置いておいて
「バレエを今日まで続けてきた」
ということに関して言えば、
これは称賛に値する事だと思います。


何故なら、始めることや辞めることは誰にでも簡単にできても
1つのことを長く続けることって難しいことだと思うからです。
そしてこれはバレエだけでなく、何にでも当てはまることです。


そこで今回は、続けるコツや、
続けた人だけが知ることのできる壁の向こう側
についてお話ししようと思います。

 

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続けるコツ

 

先に結論から述べると
私の思う「続けるコツ」とはシンプルに
楽しむ習慣化する ことだと思っています。

 

まず楽しむ、とは文字通りなのですが
やっぱり人間好きな事でないとなかなか続けられません。
特にバレエなんて、嫌いならわざわざやる必要ありませんし。

ですが人間、嫌な事でもやらないといけない事ってありますよね。
例えば
ダイエットしたいから毎日ジョギング!でもしんどい・・・
コンビニのバイト、お金のためにやってるけどつまらないな。とか
よしブログを書くぞ!・・・でもネタも無いし面倒になってきた。


こんな時に大切な事が「楽しめるように工夫をすること」です。
例えば先ほどのジョギングの例。
なんでしんどくなってくるのか?まずは理由を書き出してみましょう。

-早起きが出来ない
-体重が全然変わらないのでモチべ0↓
-着替えたり準備が面倒

などなど

 

細かく理由が書き出せたら、次はそれぞれの対応策を考えます。

 

早起きが出来ない
→目覚ましのアラームをベッドから5メートルの距離に設置
体重が変わらない
→ジョギングしなかった日の夕食は炭水化物抜きルールを設ける
モチベーションが上がらない
→食べること以外で、ジョギング後のご褒美を考える
準備が面倒
夜ジョギングの格好をして寝れば良い(起きたらとりあえず玄関へ)

 

極端、かつやや適当ですが、あくまで例です。
もうこれ以上愚痴を言えない状況を工夫して作ってみるとか
自分が楽しんできる工夫を考えてみましょう。
人によって違うので、いろいろ試してみて自分に合うものを模索して下さい。

 

 

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要するに
「ジョギング面倒」と、漠然とひと固まりで考えず
上記のように問題を細分化することで
具体的に、「でどうしたらいいの?」が見えてくるということです

何か1つが改善できると
好循環して良い方向に歯車が回り出し、リズムが掴めてきます。
そうすると人は「習慣化」が身につきます。


新しいことでも3週間も続けてみると、
それが段々と当たり前になってきます。
こうなってしまえば本当に楽です。


自分が続けたいことは、楽しくリズムを掴んで
毎日のスケジュールに組みこんでしまえば
身体も脳もそれを受け入れてくれますから
続けることが苦にならなくなってきます。

 


そしてそのために大切な事は・・・

 

無理のない目標と計画を立てる

 

ことです。

一か月で5kg痩せるために毎日30分ジョギング!!
などよく聞きます。
目標としては聞こえはいいですが、果たして現実的なのでしょうか?
日頃運動していない人が急に走り出したら、足も痛めそうですよね。

大きすぎる目標は、もう少し無理のない数字に見直し
細分化して具体的な目標にする方が続けやすいです。
まずは普段の生活にちょっと+@くらいから始めると◎


例えば、月・水・金のおやつはカロリー0ゼリーにする。
次の月からは、火・木の夜ご飯はお茶碗半分にする。
それが守れたらジョギング開始!
3ヶ月目からは、週末だけ朝20分ジョギング。

 


・・・これは例ですがどうでしょうか?
ペースとしてはかなり遅いと思いますか?


もちろん、自分にものすごくストイックな人には物足りないかもしれませんが
なかなか人ってそんなに急には変われないものです。
あまりにも高い目標は、出来なかったときに落ち込みます。
「あー私はどうせ何をやってもダメなんだ・・」と。


でもほとんどの場合
単に目標の立て方が間違っていただけでないでしょうか?
自分の性格や生活のリズムに合わない目標は特に難しいのです。


だから長い目で見てゴールを設定
無理のない小さな目標からクリアしていくのがおすすめ。
ゲームをしているような感覚で
「今週は85%くらい達成できたな」くらいの
完璧を求めすぎないゆるい目標から始めてみてはいかがでしょうか?


甲出しスティックも
毎日少しずつやることで
効果が得られます!

 

 

続けた人だけが知ることのできる壁の向こう側

 

何かを続けていると、その人にはご褒美があります。
それは
続けてきた人だけが味わえる達成感や
更に高いレベルでの楽しさを知ることです。


以下では、バレエでプロを目指した場合を例に挙げます。

 

バレエを始めた5~8歳
親に勧められてやっている。お友達がいて楽しい。

8~13歳
出来ることが増えてきてやりがいを感じるようになる。

14~18歳
コンクール入賞や留学、バレエ団入団など更に高いレベルを目指す。
世界を見て様々な事を吸収する時期。

 

19~29歳
プロとしての踊り盛り。
テクニックと芸術性を磨き、アーティストとしてのキャリアを築く。

30~35歳
実力と信頼を得て、いつしかバレエ団を引っ張る存在に。
引退を視野に入れるようになり、指導の勉強も始める。

 

36歳~
引退。これまでの経験を活かし、指導にまい進する。
次の世代、後輩たちの育成にやりがいを見い出す。

 

 

このようにそれぞれのステージでは、
見えてくる景色が全く違う
ということがお分かり頂けるでしょうか?


次のステージに行く度に大きな壁にぶつかり、
そしてその壁を越えたとき
頑張った本人だけが、それ相応の楽しさを味わうことが出来ます。
やりがい、目標が生まれ、どんどんバレエの虜になります。


逆に次の壁を越えられなければ、同じレベルにい続ける、
または諦める、辞める、ということになります。

 

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・・・例はバレエでしたが、内容は何でもいいです。
今あなたがやっていることで、その次のレベルの楽しさを体験してみたい人は
是非、それを続けてみてください。きっと新しい何かが見えてきます。

 

 何かを「始める」「辞める」というのは誰にでもできても
「続ける」ということは難しいですよね。
けれど工夫次第で、楽しく、計画的に続けられると思います。

 

この記事が、今まさにスランプで落ち込んでいる方の励みになれば幸いです。
今順調な人も、時々この記事を読み返してみてください。
ハッと気付くことがあるかもしれません。

 

それでは。

 

 

 

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プロのバレエダンサーになるために必要なこと②稽古場・家庭環境

 

こちらは

プロのバレエダンサーになるために必要なこと①身体の条件

の続編第二章。


ちょっと難しい「稽古場と家庭環境について」です。

 

 

②稽古場・家庭環境

自分に合ったバレエ教室と素晴らしい指導者に出会う

家族の応援と、金銭面での余裕があること

2つまとめて説明します。

 


いくら本人にやる気と才能があって身体の条件が良くても
良き師に恵まれない、親が反対している
または家庭の金銭面的にバレエを続ける事が難しい
となると、
バレエダンサーとして花開くチャンスは失われてしまいます。

これは本人がまだ子供なら当然、
自分の力では残念ながらどうすることも出来ない部分です。
なのでほぼ「運」ですね。

素晴らしいバレエ教室、指導者に出会えるかどうかは
そもそも自分の家から通える範囲内に
そのような教室がなければ叶わないことです。


世界的に見てもバレエ教室数が多い日本とは言え
田舎であまり選択肢無いわ、という人もいるでしょう。
その場合、そ唯一のお教室が
正しい知識のある指導者によってが運営されていれば良いのですが
そうでない場合はどうしようもありません。

いくつか通える範囲に選択肢があるという人は
見学や体験レッスン、口コミなどから
しっかり見極めて教室を選ぶ必要があります。


 

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「良い大学に行って、普通に就職しなさい」
という親ももちろんいるでしょう。
バレエの道を選んでも、それで食べていける保証はありませんから
私も全員に「プロを目指しなよ!」とは言えませんし。


一方、親も周りもあなたのことを
応援してくれていてお金にも余裕があり
誰もがうらやむスタイルを持ちながら
肝心の本人に根性が無い、とか
バレエの他にやりたい事がある
というケースもよく見かけます。
回りからは「勿体ない・・・」と言われるタイプですね。
でもこれはもう仕方が無いですよね。

 

前提として、バレエが大好きで本人にやる気があり
さらに金銭的・精神的にも家族のサポートが得られて
体型も整っていて努力も苦にならない
素晴らしい指導者や稽古場の環境、
切磋琢磨出来る仲間との出会いがあり
色々なチャンスにも恵まれ・・・


と、全ての条件が揃いプロのダンサーになれるという事は
ある意味奇跡とも言えます。

どれか1つでも欠けていたら
プロになれなかったかもしれません。 

 

 

 

 

子供は使っちゃダメ!
大人になったら舞台で使って◎な
おすすめ甲パッド↓

 

 

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家庭の金銭面は特にシビアな問題です。
自分の力だけではどうしようも出来ない事もあるのは不公平だ
と感じると思います。

でもね、留学だって、なにもすぐに諦めることはありません。

国立のバレエ学校などには、発展途上国からの生徒も在籍しています。
毎年スカラシップ(奨学金)枠というものがあって、
世界中から優秀な生徒を受け入れるための体制が充実しています。

日本は先進国とは言え、本人が優秀であれば
学校側はそのような人材が欲しいわけですから
オーディションや国際コンクールなどで
「年間学費免除」などのスカラシップを狙うのが良いでしょう。

気をつけなければいけないのが
日本国内のコンクールで、割と誰でも簡単にもらえるような
スカラシップ」と混同してしまうことです。
聞こえはいいですが、内容のが全然違います。

これは、なかなか参加者が集まらないワークショップや
別のコンクールの集客宣伝、つまりビジネスです。
よくよく内容を確認してみると、
「参加費の一部の2万円は免除だけど、
自腹の旅費もろもろ30万かかる。是非参加してね!」
みたいなことも珍しくありません。



本気で留学したい、プロになりたいなら
内容の濃い、賞・奨学金・チャンスを狙うことです。
それなりに実力をつけて、老舗コンクールなど
レベルの高い世界の舞台で成績を残さないといけません。

自分の力で奨学金を勝ち取れば
留学に反対していた親も説得できるでしょう。
どうせ本気で目指すなら、
国内のコンクールでおまけみたいな賞をもらって満足していないで
最初からこちらを目指しましょう。

 



他人や今の環境を変えることは難しくても
今はひたすら努力し、突き進むのみです。
そうすればおのずと見える世界が変わってきます。

頑張ってくださいね。

 

それでは。

 

 

  

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バレエを習う男の子~男性プロバレエダンサーになるまで

バレエと言えば、「女の子の習い事」というイメージですよね。
実際、バレエを習っている子供の大多数は女の子で
男の子はほんの数パーセント。
更に中学生まで続ける人はもっと少ない。

ただし
それを乗り切って高校生まで真剣にバレエを続けられる人の多くは
プロを目指したいと思うでしょう。


バレエを上演するのに男性の存在は必須です。
女性だけでは、男装した女性が王子役をやらなければならなくなってしまいますよね。
(もはや宝塚)

男性はトゥシューズを履かない分
女性にはとうてい真似できない様な、高度なジャンプや技を披露します。
またパートナリングの際には、女性を美しく見せるためのサポートをしてくれます。


 

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男の子はバレエスタジオで優遇される?


足が豆だらけでトゥシューズでの練習が辛い時
女子なら誰でも一度は思うであろう事・・・それは

「男子はトゥシューズ履かなくて楽でいいよね」
もちろん筆者のスワニルダもそう思っていました。


さらに
女子はオーディションで選ばれないとメンバーには入れない作品でも
「男の子だから」というだけで入れるということも。
数が少ないから仕方が無いということは子供ながらに理解しているつもりでも
それでもやはり「不公平だ!」と思ってしまうのもの。

男の子は数が少ないので先生にも可愛がられ
特別扱いされているように見えますよね。
実際、先生だって貴重な存在である男の子に辞めてほしくはないのです。

10人の女の子の中に1人男の子がいれば、無条件に目立つのも事実。
小学校高学年以上になると体つきも変わってきますし、
女の子と全く同じようにはいかないので、個人指導になることもしばしば。

なぜ先生が男の子を欲しいかというと
1つの理由として、小さなお教室の発表会でも
作品に男の子が1人加わるだけで、振付の幅が大きく広がるからです。
男の子特有のステップやジャンプを披露することで作品にメリハリも出ます。

あとは、男の子が女の子のサポートが出来れるようになれば
男女で組んで踊ることが出来ますから
それによって女の子も成長することが出来
パ・ド・ドゥ や パ・ド・トロワ といった作品の経験を積むことが出来るのです。


このため、男の子はバレエにどうしても必要なのですね。
「優遇」という言葉が適切かは分かりませんが
女子生徒からみると、結果的にそうなっていますよね。

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仲間がいるとバレエも続けやすい

 
男の子がバレエを始めるきっかけは様々。
女の子のように「チュチュやトゥシューズに憧れて」
という感じにはいきませんが
お姉ちゃんがバレエをやっていたから自然な流れで。
お母さんが昔バレエをやっていたので入れられた。
というのも良く聞きます。

他にも男の子の習い事と言えば選択肢は色々あっただろうに
よくぞバレエを選んでくれました!
という喜ばしい気持ちはもちろんありますが、
ある程度踊れるようになるまで続けるということはもっと難しいです。

 

男の子は中学生くらいになると
才能があれば、順調に筋肉もテクニックもついてきて
更にコンクールなどで入賞し始めると
周りには真剣にバレエを続けている男の子だけが残るので
それがモチベーションにも繋がり、どんどん上手になります。

1つのスタジオあたりの男の子の数は少なくても
今はコンクールで知り合った子とSNSで繋がったり
同じ年代の気になる人や、憧れのダンサーをフォローすることで
その人が普段どんなレッスンをしているのか?
どんなことが出来るのか?を見ることが出来
「1人じゃないんだ」「負けたくないからもっと頑張ろう」と思えるわけです。


一昔前までは、なかなか他のお教室の子と知り合う手段も無いので
男の子が少ない教室だと孤独感があったり
それで辞めてしまう人も沢山いたでしょう。
その点今の子供達は
日本中、世界中のバレエボーイズと繋がれてラッキーですよね。




 

 

 

では、小学校、中学校とバレエを続け
その後留学したり、高校に入ってもバレエを優先的に続けたいと思う人は
この先どうしたら良いでしょうか?
プロを目指したいと考えている人は、是非読み進めてみてください。

 

 

男性は国内でもダンサーとして食べていけるのか?


ここからは少し現実的なお話です。
「男性はバレエダンサーとして食べていけるのか」
皆さんが気になる所かと思いますが
先に私の答えを申し上げると
「うーん、厳しい」ですね。

というのは「純粋に踊ることだけで」というのは少し難しいと思います。

国内のどこかのバレエ団に所属しても
プリンシパルレベルにならないときちんとしたギャラは出ないでしょう。

だからバレエ団も、外での仕事(ゲスト出演で出稼ぎ)をOKとしています
(ろくな給与も出さずに外での出稼ぎを禁止したらもう拷問ですものね)
もちろん所属しているバレエ団のリハーサルに穴を空けないことが条件です。



所属しているバレエ団の公演と、外部の舞台出演だけで食べていける人
またはバレエ団に所属せずフリーとして様々な舞台に立ち
これら踊ることだけで食べていける人はほんの一握り。
有名な方でも、恐らく教えをしてなんとか生計を立てているはずです。


しかも「バレエ団以外の外部の舞台出演」とは
ほとんどが「お教室の発表会」。
見に来るのは出演者の家族やお友達、というレベルの舞台ですから
ポアントもまともに履けない女子生徒のサポートをしたり
軸も引き上げも無い子供を持ち上げなればならなかったり
結構大変です。


テクニックを磨き、芸術性を追い求めたり
ストイックに自分と向き合うと言うよりは
先生や親を喜ばせることが優先になります。

無料の舞台を見に来る観客がお客様ではなく
男性ゲストダンサーにとってのお客様というのは
仕事を依頼してくれるお教室の先生だからです。




そんなに規模が大きくない舞台の場合、
ぶっちゃけ本人の踊りはそんなに上手でなくても
ある程度女子生徒のサポートが出来れば仕事はもらえます。
自分の子供や生徒が綺麗に見えさえすれば、親や先生はそれでいいのです。

今は小学生でもPDDをさせる先生もいますから
例えばその子の身長が140cmだった場合、
165cmといった背の低い男性にも需要があります。

これが海外であれば、あまり背の低い人、踊れない人に仕事はありません。
日本国内の発表会ゲストであれば、上記のような理由からまあ仕事はあるでしょう。
(ただし、これが同じ条件の女性だった場合仕事の依頼はありません)

 

 



むしろ小さな発表会にあんまりすごい人を呼んでも
見ている人にはイマイチその良さというかありがたみも伝わらないですし
出演料も高し、小さな子供の舞台にはさすがに呼びずらいと思います。(レベルが違う)

なので!
男性ゲストダンサーは、そんなに「上手!」というわけでなくても
40歳を超えて高いジャンプが披露できなくても大丈夫なのです。
日本は世界的に見ても民間のバレエ教室が多いですしね。


ゲストとして呼ばれるには
先生とのビジネスの相性(雰囲気、出演料、ロケーション等)はもちろん
生徒とのコミュニケーション能力も、仕事を頂けるかの大きな要素です。

また、必要なダンサーはもちろん作品の内容によっても違います。
-テクニック的にあまりぱっとしなくても、スタイルや顔など容姿が良い
-ガンガン踊る振付なので、背が低くてもパワフルに踊れる人が良い
-リハーサルを多くやりたいので、気軽に頼めるフットワークの軽い方が良い
-初めてのPDDに挑戦する女子生徒の相手に、サポートが上手で舞台経験豊富な人が良い
などなど・・・

 

 

プロのバレエダンサーといえば本来、
大きな舞台に立ち、一般客がチケットを購入し
その収益でダンサーに給与が与えられるというものですが
日本の男性ダンサーはいわゆる
「発表会ダンサー」(と言った方がイメージが伝わるでしょうか?)
として生計を立てている人が多いです。

発表会自体は無料の所が多いですが
生徒の親たちがお金を払うので、ゲストダンサーは出演料を頂くことが出来ます。
このように、バレエ関係者の中だけでお金が回ります。

 

 

 

な・の・で・・・
さきほども述べましたが
ストイックにテクニックを磨き、芸術性を追い求めるなど
本当の意味でダンサーとしてプロになり、その道を極めたかったら

私がいつもブログでお話ししているように
女性も男性も、やはり海外で通用するくらいの実力を身につけ
海外のバレエ団に所属することを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

プロになったら優遇はされない

 

冒頭で、バレエを習う男の子は人数が少なく貴重な分
特別扱いされても仕方が無いと述べましたが
プロになればもちろん話しは別です。

海外のバレエ団のオーディションには
各国から優秀なダンサーたちが集まります。

もちろん国別に見ると、他の職業に比べて
男性バレエダンサーの数多いなんてことは決して無いでしょう。
しかし、世界中のダンサーがオーディションなどで
どこか一か所に集まるようなことがあれば、当然ながら数は多いわけです。

バレエ学校の毎年の卒業生の数より
プロのバレエ団で募集する枠の数の方が少ないでしょう。
バレエ団入団は狭き門です。

日本の小さなお教室でちやほやされて育っても
海外では同じようにはいきません。
あなたが今バレエを習う男の子で、将来プロを目指し海外に出たいと考えているなら
その辺をしっかり分かった上で、
今の環境に甘えずに稽古をすることが大切です。



その後はどうするのか・・・?


ずいぶん先の話になってしまいますが、
ダンサーの選手生命はそんなに長くはありませんので
ちょこっとシビアなお話しさせてください。

普通の会社員であれば、30代に入ると脂がのってきて
出世したり、どんどん給与が上がっていくのが普通です。
もちろんボーナスや様々な手当、有給もあります。
家族を養っていけるだけの安定した給与を毎月もらうことができます。

その一方で、バレエダンサーは
年を重ねるにつれ経験値は上がりますが、
年齢とともに体力もテクニックも落ちていきます。

一流のバレエ団でプリンシパルにまで上り詰め踊っていたという経歴があれば
海外のバレエ学校で、フルタイムの講師として働くことが出来るかもしれませんが
そうでない限り、日本でスタジオを開くとか
どこかに雇われて講師をする、ゲストで教える、という形になるでしょう。

もちろん、
一生自分の好きな事が出来ればお金は要らない!というのであれば良いのですが
将来は結婚して子どもも欲しい、家族を養いたい、車も必要、となると
バレエを職業とすることは、経済面で厳しい場面も出てくるかと思います。

華やかなバレエにずっと携わっていたいという気持ちもわかりますが、
あなたがまだ10代、学生なら
将来のこと、お金のことも今から真剣に考えておきましょう。
勉強もしっかりして、最低限高校は卒業しておきましょう。
20代半ばで致命的な怪我をすることだって絶対ないとは言い切れません。
その他の資格などもバレエと並行して勉強しておくと良いかもしれませんね。

「そんな保険みたいなことかけたらバレエ一本でやっていく覚悟がぶれる」
という人もいるでしょうし
「わたしは同時に2つのことが出来るほど器用じゃないし時間も無い」
という人もいるでしょう。
もちろん人それぞれですので、そこはあなたに任せます。
あくまでアドバイスとして、
そういう考え方もあるんだな、と知っておいてください。

ただ、ずっとバレエで食べていきたいのなら、
海外のバレエ団で頂点を目指すくらいの気持ちで努力し、
実際に結果を出さないとなかなか厳しいのが現実です。


 

 

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今日はバレエを習うバレエボーイズとその後、についてお話ししてみました。
何かご感想等ありましたらコメントでお知らせくださいね。

それでは。


バレエダンサーの身体の条件 【ターンアウト】

今回は久しぶりに
バレエにつきない身体の悩みシリーズ
【ターンアウト編】です。


お教室によっては、アンディオールという所もあるでしょう。
いつも言われる「開きなさい」のアレです。

ターンアウトはバレエを語る上で欠かせないので
もちろんスワニルダのブログでも何度もお話ししていますが

人によってしっくりくるポイントが違うと思うので
色々な言い回しや例え、伝え方で解説しています。

今回は「人の振り見て我が振り直せ」
意味:他人の言動のよしあしを見て自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという教え


この観点から自分のターンアウトを見つめ直していきましょう。

 

 

 

 

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いろんな生徒を見てやっぱり毎回思うのは
きちんとターンアウトの重要性や仕組み
理解している子は少ないな~ということ。

出来る、出来ないはまた別の問題としても

ターンアウトはバレエを美しく踊る上で絶対必要なものだ!
自分はまだまだ出来ていないんだ!

と言うことに気が付くことができれば

口ポカーンとか、目線が定まっていない状態でレッスンをする事なんて
本来不可能なんです。が。。。


簡単そうに、さらさら~とバーレッスンしている子を見ると
「あらー先生どうしちゃったのかしら?」と本当にびっくりします。

そして同時に
「お金と時間と努力を無駄にして可哀相に・・・」と同情します。



ここなんです。
欧米人に比べて明らかに身体の条件の悪い日本人が
ロシア・ヨーロッパの文化であるバレエを踊るのに
なんとなく見よう見まねでやって
綺麗なポジションを身に付けられるわけが無いんです。

タンジュ1つやるにも全神経を集中させてやらないと
美しくないんですよ。


例え習い事レベルに留(とど)めるとしても
日々のクラスをボーっとやるのは
非常にもったいないなと思います。

 

 




・・・とここまで読んで
あなたは今のことを自分事として捉えられたでしょうか?
もしかしたらあなたもこのタイプかもしれないのです。

レッスン中の他人への注意を自分事と捉えられない人は、
まさに自分がそうなっていることにも気付かないので
直しようがなく、結局気付かずに終わるか上達が遅いのです。


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実際に自分のターンアウトがどれくらいできているのか
客観的に知るのはなかなか難しいかもしれません。

なので私は他の記事でも、
自分の稽古の様子を定期的にビデオに撮って見ることをお勧めしています。


欠点を誤魔化しやすい衣裳を着て
肝心な部分が遠すぎて見えない舞台上で
何度も練習したヴァリエーションの動画ではダメです。

そうではなくて、
スタジオで、レオタード一枚で、普段のバーレッスンとセンターレッスン
包み隠さずありのままの様子を撮影し、それに向き合うのです。

これは結構恐ろしいですが、
ショックを受けて始めて「これはひどい・・直さなければ」
と心の底から思うことが出来るので、上手になりたければおすすめです。

先生にとってはいつも見ているあなたの姿ですが、
自分の横で一緒に映像を見てもらい、
いつも受ける注意について改めて指導を受けるのも良い方法です。
先生を独占できるなら是非協力して頂きましょう。


自分の顔を見るのが嫌だと言う人もいるでしょう。
そのような人はとりあえず、首から下だけが写る用に撮影しても良いです。
そうすると恥ずかしさを捨ててより冷静に
そして客観的に(自分ではない誰かを見るように)
踊りを分析できると思います。
あらが見えやすい真横からなど、撮影方法も工夫してみてください。

 

参考記事

自分のレッスンを動画に撮って見てみよう。 - スワニルダのバレエライフ blog

 

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次は、最初に紹介した
「人の振り見て我が振り直せ」のことわざ通り
周りのお友達をよく見てみましょう。


普段から無意識にでも周りを良く観察していて
人の良いところや悪いところに気がつける人はいませんか?

例えば
「Aちゃんは5番がしっかりポジションに入っていて綺麗だな」
これくらいは見た目の話なので分かると思いますが、
ではなぜ綺麗なのか考えてみましょう。

 

5番がしっかり入る、と言っても
膝が曲がっていたり、お尻が出ていたら意味がありません。
太ももも膝も横を向いていないのに両足が90度近く開いていたら
それは足首だけ無理矢理ねじっていることにもなります。
Aちゃんはどうでしょうか?


これらが全て正しくできているとしたら
Aちゃんはターンアウトがしっかりできていると言って良いでしょう。


お次はBちゃんのタンジュ。
前のタンジュは甲が前を向いていて、つまりかかとは下を向いているので
真横から見るとかかとがよく見えます。
甲が前を向いていると言うことは、そのまま足を戻すと
1番ではなく6番ポジションになりますよね。

なぜこうなるのでしょうか?
理由は、ターンアウトが全くできていないから、と言えます。

股関節、脚の高い位置から脚が外を向いていないので
膝も足首も外に開かなくて(横を向かず)むしろ当然です。

このタンジュを見て素直に「綺麗じゃない」と思えば
果たして自分は出来ているのか?も気になりますよね。

ターンアウトが出来ていた方が綺麗なんだ!
自分で改めて気がつくこと
先生に毎日ガミガミ言われすぎて聞き流してしまうよりも
はるかに効果があります。

バレエのレッスンは基本同じことの繰り返し。
注意する事も大体決まっています。

つま先伸ばして。膝伸ばして。開いて。肩下げて・・・

これらはレッスン音楽と同化して
もはやBGM、もしくはお経(お寺の)みたいになってきてしまうんですよね。
「もう全部知っているよ~」となってしまうんです。

知っているだけで出来てはいないのですが。




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 ターンアウトを例にとりましたが、
バレエ、レッスン全般に対する「姿勢」「考え方」に関して共通する部分です。

 

関連記事として、こちらも是非一緒にお読みください。

問題は、今開かない事ではなく 開かないままにしている事。 - スワニルダのバレエライフ blog

 

自分を客観的に見たり、
周りのお友達を是非注意深く観察してみてください。

良いところは素直に真似て近づけるようにし
悪いと思ったところはわざわざ本人に言わなくてもいいので
他人の心配をする代わりに
自分も同じようになっていないか自分自身を見つめ直してみましょう。

 

 

 

 

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今後のレッスン、上達のヒントになれば幸いです。


 

それでは。