続けることの難しさと楽しさ
このブログを読んでいる読者の方には
バレエを始めたばかり
バレエ歴5年、20年
40年以上のベテランの方もいるかも知れませんし
すでにバレエを辞めてしまったという人もいるでしょう。
ただ今回はバレエに関係なく
多くの方の参考になるのではないかと思います。
さて私自身、このブログでも毎度言っていますように
「みんなバレエを続けてプロを目指すべき!」
なんて思っていませんし、推奨もしていません。
むしろ
いい年して就職もせず
ろくに給料の出ない日本のバレエ団で踊り続けることは
社会人としてどうなんだ?と
ブレずに今でもそう思っています。
ただ
社会人としてどうなのか?27歳にもなって・・・
というのはひとまず置いておいて
「バレエを今日まで続けてきた」
ということに関して言えば、
これは称賛に値する事だと思います。
何故なら、始めることや辞めることは誰にでも簡単にできても
1つのことを長く続けることって難しいことだと思うからです。
そしてこれはバレエだけでなく、何にでも当てはまることです。
そこで今回は、続けるコツや、
続けた人だけが知ることのできる壁の向こう側
についてお話ししようと思います。
続けるコツ
先に結論から述べると
私の思う「続けるコツ」とはシンプルに
楽しむ&習慣化する ことだと思っています。
まず楽しむ、とは文字通りなのですが
やっぱり人間好きな事でないとなかなか続けられません。
特にバレエなんて、嫌いならわざわざやる必要ありませんし。
ですが人間、嫌な事でもやらないといけない事ってありますよね。
例えば
ダイエットしたいから毎日ジョギング!でもしんどい・・・
コンビニのバイト、お金のためにやってるけどつまらないな。とか
よしブログを書くぞ!・・・でもネタも無いし面倒になってきた。
こんな時に大切な事が「楽しめるように工夫をすること」です。
例えば先ほどのジョギングの例。
なんでしんどくなってくるのか?まずは理由を書き出してみましょう。
-早起きが出来ない
-体重が全然変わらないのでモチべ0↓
-着替えたり準備が面倒
などなど
細かく理由が書き出せたら、次はそれぞれの対応策を考えます。
早起きが出来ない
→目覚ましのアラームをベッドから5メートルの距離に設置
体重が変わらない
→ジョギングしなかった日の夕食は炭水化物抜きルールを設ける
モチベーションが上がらない
→食べること以外で、ジョギング後のご褒美を考える
準備が面倒
夜ジョギングの格好をして寝れば良い(起きたらとりあえず玄関へ)
極端、かつやや適当ですが、あくまで例です。
もうこれ以上愚痴を言えない状況を工夫して作ってみるとか
自分が楽しんできる工夫を考えてみましょう。
人によって違うので、いろいろ試してみて自分に合うものを模索して下さい。
要するに
「ジョギング面倒」と、漠然とひと固まりで考えず
上記のように問題を細分化することで
具体的に、「でどうしたらいいの?」が見えてくるということです
何か1つが改善できると
好循環して良い方向に歯車が回り出し、リズムが掴めてきます。
そうすると人は「習慣化」が身につきます。
新しいことでも3週間も続けてみると、
それが段々と当たり前になってきます。
こうなってしまえば本当に楽です。
自分が続けたいことは、楽しくリズムを掴んで
毎日のスケジュールに組みこんでしまえば
身体も脳もそれを受け入れてくれますから
続けることが苦にならなくなってきます。
そしてそのために大切な事は・・・
無理のない目標と計画を立てる
ことです。
一か月で5kg痩せるために毎日30分ジョギング!!
などよく聞きます。
目標としては聞こえはいいですが、果たして現実的なのでしょうか?
日頃運動していない人が急に走り出したら、足も痛めそうですよね。
大きすぎる目標は、もう少し無理のない数字に見直し
細分化して具体的な目標にする方が続けやすいです。
まずは普段の生活にちょっと+@くらいから始めると◎
例えば、月・水・金のおやつはカロリー0ゼリーにする。
次の月からは、火・木の夜ご飯はお茶碗半分にする。
それが守れたらジョギング開始!
3ヶ月目からは、週末だけ朝20分ジョギング。
・・・これは例ですがどうでしょうか?
ペースとしてはかなり遅いと思いますか?
もちろん、自分にものすごくストイックな人には物足りないかもしれませんが
なかなか人ってそんなに急には変われないものです。
あまりにも高い目標は、出来なかったときに落ち込みます。
「あー私はどうせ何をやってもダメなんだ・・」と。
でもほとんどの場合
単に目標の立て方が間違っていただけでないでしょうか?
自分の性格や生活のリズムに合わない目標は特に難しいのです。
だから長い目で見てゴールを設定し
無理のない小さな目標からクリアしていくのがおすすめ。
ゲームをしているような感覚で
「今週は85%くらい達成できたな」くらいの
完璧を求めすぎないゆるい目標から始めてみてはいかがでしょうか?
甲出しスティックも
毎日少しずつやることで
効果が得られます!
続けた人だけが知ることのできる壁の向こう側
何かを続けていると、その人にはご褒美があります。
それは
続けてきた人だけが味わえる達成感や
更に高いレベルでの楽しさを知ることです。
以下では、バレエでプロを目指した場合を例に挙げます。
バレエを始めた5~8歳
親に勧められてやっている。お友達がいて楽しい。
8~13歳
出来ることが増えてきてやりがいを感じるようになる。
14~18歳
コンクール入賞や留学、バレエ団入団など更に高いレベルを目指す。
世界を見て様々な事を吸収する時期。
19~29歳
プロとしての踊り盛り。
テクニックと芸術性を磨き、アーティストとしてのキャリアを築く。
30~35歳
実力と信頼を得て、いつしかバレエ団を引っ張る存在に。
引退を視野に入れるようになり、指導の勉強も始める。
36歳~
引退。これまでの経験を活かし、指導にまい進する。
次の世代、後輩たちの育成にやりがいを見い出す。
このようにそれぞれのステージでは、
見えてくる景色が全く違う
ということがお分かり頂けるでしょうか?
次のステージに行く度に大きな壁にぶつかり、
そしてその壁を越えたとき
頑張った本人だけが、それ相応の楽しさを味わうことが出来ます。
やりがい、目標が生まれ、どんどんバレエの虜になります。
逆に次の壁を越えられなければ、同じレベルにい続ける、
または諦める、辞める、ということになります。
・・・例はバレエでしたが、内容は何でもいいです。
今あなたがやっていることで、その次のレベルの楽しさを体験してみたい人は
是非、それを続けてみてください。きっと新しい何かが見えてきます。
何かを「始める」「辞める」というのは誰にでもできても
「続ける」ということは難しいですよね。
けれど工夫次第で、楽しく、計画的に続けられると思います。
この記事が、今まさにスランプで落ち込んでいる方の励みになれば幸いです。
今順調な人も、時々この記事を読み返してみてください。
ハッと気付くことがあるかもしれません。
それでは。
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