スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

レッスンに向き合うメンタル【基礎の重要性】

この記事は【バレエダンサーの身体の条件 つま先と甲 】の続きです。
まだお読みで無い方は、是非以下のリンクよりご覧ください。

balletblog.hatenablog.com

 

 

さて前章では
簡単に出来る具体的なエクササイズを
いくつかご紹介しました。


今回は「どのようにバレエに向き合うか」
メンタルの面について少しお話させてください。

 


そもそも、(前章で)簡単ではありましたが
いくらつま先のエクササイズを説明したところで
本人が心の底から基礎の重要性を理解して行わなければ
あまり意味が無いと思っています。

言われた事を言われたままにやるのではなく
何故必要なのか、どのようにやるのが効果的なのか
自分に足りないところは何か、など
各自が頭を使い考え、工夫してやらないと効果は出ません。

 

 

ヴァリエーション踊れてなんぼ。
どうせ中学受験でバレエ辞めるし。
という子供も沢山いるとは思うのですが・・・
せっかく「今」バレエを頑張っているなら
是非読んでほしいと思います。


 

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バーレッスンは
繰り返し行うことによって、ポジションだけでなく
踊るのに必要な筋肉、柔軟性を鍛えられるよう
長い時間をかけて構築されたものです。


バレエを踊るのに必要な要素は
全てバーレッスンに入っています。

 

クラスではみんな一緒にレッスンするわけですから
同じメニューをこなします。
しかし人よりも上手になりたいと思うならば
みんなと同じようにレッスンしていてはだめです。

 

レッスン前・レッスン後には、
自分の弱いと思う所や強化したい部分について
自分なりのメニューを決めてやってみましょう。

 

腹筋・背筋が弱いと思うなら、レッスン前に30回ずつやる。
足の裏が弱い人はボールやバンドでエクササイズをしておく。
身体が堅い人は誰よりも早くスタジオに入って柔軟をする。
スタミナが無い人はレッスン後に休まずエシャッぺを100回やってみる。


まずは自分の弱点や改善したい部分を書き出し
先生に相談してアドバイスを頂いたり
自分なりのトレーニングメニューを作ってみましょう。

 

 

前章でもお話ししましたが、量より質。
1日10分でもいいので、
正しく、ゆっくり、毎日
やる事が大切。
てきとーにやって変な癖がつくとやっかいです。
正しく出来ないならやらない方がマシ。
を肝に銘じて行ってくださいね。
 

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また、何かに行き詰った時は
日々のバーレッスンをもう一度見直してみましょう。

 

例えば
あなたがイタリアン・フェッテが上手く出来なくて
悩んでいるとします。
あなたは何をしますか?

もしかしたら原因は
イタリアン・フェッテそのものにあるわけではない。
そう考えるとどうでしょうか?


腹筋・背筋が弱い
上がっている脚の腰が上がっている
ポジション・角度が間違っている
トゥシューズにきちんと立てていない
膝が曲がっている
軸足が弱い
根性とスタミナが無い 等

 

自分を客観的に見て、原因を小さく分けていく
がむしゃらにイタリアン・フェッテをやりまくる前に
何をしたら良いかが見えてくるはずです。


そしてどんな問題も最終的には
「日々のバーレッスンを丁寧にきちんと行う」
これが一番の解決方法だと気付きます。

(もちろんこれが前提で、更に+@の訓練が必要です)

 

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トゥシューズを履いて踊るには
様々な条件が必要です。

 

○甲と膝が十分に伸びている事
○丈夫に鍛えられた足首があること
○軸足を支えるふくらはぎの筋肉があること
○腹筋・背筋で全身を引き上げられる事 




この順序を守らずに
準備ができていない段階で
トゥシューズを履いても、
綺麗に立てることはありません。

楽しい事だけやって上手になろうなんて
そんなうまい話はありません。

 

 

「指立ちで困っている」
トゥシューズにきちんと乗れない」
「脚が弱い」「膝が伸びない」
という人は、


今やらなければいけない事は何か
もう一度考えてみましょう。

 

まずやるべきことは
自分の足と向き合い、自分の足を知る事です。
どこが弱いのか、どこをどう直したいのか・・?
その為にはなにをしたら良いのか・・・
課題は山積みです。
分からなければ、先生に聞いてみましょう。

 

 

指立ちのまま、繰り返しトゥシューズ
ヴァリエーションを踊り続ける事が
どんなに恐ろしい事か
どんなに「上達」とは程遠い事をしているか

この章を読んでいただいたことで
お分かりいただけましたでしょうか?
まだしっくりこない方は
このこの記事の頭からもう一度読んでみてください。

 

 

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遠回りに思えるかもしれませんが
こういった地味で退屈な練習こそ
自ら進んで沢山しないといけません。


そもそも
これを地味で退屈な練習と思っているうちは
基礎の重要性を分かっていない証拠ですね

面倒だなと思ってやらされている人は
既に気付いたライバルに
すごい勢いで抜かされていく事でしょう。

 

なんとなくやって誰でも上手になっちゃったら
バレエ面白くないですもんね。

  

 


何か質問や相談があれば
コメントやメッセージお待ちしています。 

 

   

それでは。