スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

あなたにバレエの才能はある?ない?

「自分にはバレエの才能が無い」
と落ち込んだ事はありますか?


あるならば、それはどんな時でしたか?

 

 

なかなか上達が感じられないとき


友達が予選を通過したコンクールで
自分は通過できなかったとき


良い役がもらえなかったとき


スタイルが良くないから

 

自分はきっと先生のお気に入りではない

 

なんとなくそう感じる

 

など様々な理由があると思います。

 

 

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英語を話せるようになるには
太っていて脚が短くても
華が無くても、運動が苦手でも
お金が無くても
誰でも一生懸命勉強をすれば
ある程度話せるようになりますが
バレエは違います。

 

かと言って
いくらスタイルが良くて
センスも良くて運動神経が良くても
練習しない人は上手くなりません。


プロのバレエダンサーの世界は
選ばれた人だけが生き残ることのできる
狭き門なのです。


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バレエに限らず、何かを一生懸命頑張っていれば
一度や二度「私には才能が無いのではないか」
と落ち込む事もあるでしょう。


しかしプロを目指すのであれば
血のにじむ様な努力が必要です。

 

 

さっきまで楽屋で元気よくおしゃべりしたり
お菓子を食べていたのに
コンクールで入選出来ず泣いている子がいたら
私はその子にこう問いたいです。

「なぜ泣くの?
あなた泣くほど努力したの?」

 

 

英語では Drama queen ドラマクイーン
と言います。悲劇のヒロインですね。
まるでドラマの主人公であるかのように
オーバーリアクションする人の事です。

たいした練習もしていないくせに
コンクール会場で泣いている人は
恐らくこのタイプです。


自分では練習したつもりでも、
本当に真剣な人から見たら
お遊び?という人に多いです。

 

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だから
週3回、一日5,6回ヴァリエーションを
練習しただけでコンクールに出て、
入賞しなかったからと言って落ち込む必要ありません!


大丈夫です。
原因は
圧倒的に練習量が足りないだけです。

 バレエなめすぎです。
そんな簡単に上手になんかなりません。

 

そんななまぬるい程度の練習でも
入賞できてしまうようなレベルの低いコンクールは
出なくて良いです。


周りに褒められて自分に自信がつき
「もっと頑張ろう!」
と更に努力が出来る人は良いのですが

大半は
「自分は結構上手なんだ~」と勘違いし
努力する事を怠けてしまうからです。


上手になりたければ
自分の身を今より厳しい環境に置くこと。
例えば
自分より上手な人が沢山いる所でレッスンする
相当やる気が無いと、凹んですぐ帰ってくる事になりますが
この効果はすごいです。
だから真剣な人は
一流のバレエ学校に留学したいのです。

 

 

 


コンクールで言えば
自分の部門に100人以上出場する
大規模の老舗コンクールに出場し
散々の結果で帰ってきて
「自分はまだまだ練習量が足りない!」と痛感し
その気持ちをバネに稽古に励む方が
よっぽど自分のためになります。

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あなたは
マメで足がボロボロになり
泣きながらも練習した事はありますか?


新しいトゥシューズを1日で履きつぶすくらい
踊り込んだ事はありますか?


出来ない事があると悔しくて悔しくて
時間を忘れてスタジオにこもった事はありますか?


夏休み、家族が旅行に行く中
「バレエに行きたいから自分は行かない」
と言えますか?

 

先生に「もう遅いから帰りなさい」
と言われるまで練習していますか?


学校の友達に遊ぼうと誘われても
そんなことよりレッスンしたいと心から思えますか?

 

 

 



もしあなたがまだここまでやっていないなら
「私には才能が無いかも」
と落ち込むのは早いです。


さほど練習もしていないのだから
諦めるのはもったいないですよね。

 

 

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もし、
これ以上練習しているのに
なかなか成果が出ず
いよいよ才能が無いと思うなら
バレエを諦める前に
思い切ってスタジオや練習環境を
変えて様子を見るのも良いでしょう。



ずっと信じてついてきたけど・・・
良く考えてみたら先生は
プロとして踊った事のない人だったり
稽古が生ぬるいのか・・・
真剣な人、上手な人が周りにいない環境なのか・・・

 

人や環境のせいにしろと言っているのではありませんが
これらは
あなたのバレエが上達しない原因として
十分あり得る事です。
あなたが身を置いている環境や関わっている人は
あなたの人生に大きな影響を与えます。

 

 

 

 

まとめになりますが


足が痛くても泣きながら練習を続け
これ以上頑張れないというくらい
ベストを尽くしたコンクールで無いのなら
予選に通過しなくても入賞しなくても
結果に対して悲しむ必要はありません。
才能が無い、と決めつけるのはまだまだ早いです。


自分にはバレエの才能はあるのか?
という質問は

 

今の練習量を倍に増やしてから
それを半年続けたあとに
本気でバレエに向き合ってから
もう一度自分に問いかけてみてください。


 

答えが良い方向に変わっている事を願います。

 

それでは。