スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

良いバレエ教室・指導者の見極め方 (保護者向け)①

特に自分がバレエをやったことのない親だと
良いバレエ教室を見極める事は
大変難しいでしょう。

特殊な習い事なのに
試験や免許・資格が無くとも
誰でも教室を開く事が出来ますから
判断基準が非常にあいまいです。

 

その事実を知らなければ
「とりあえず一番近い教室でいいか」
という考えで選んでも
仕方の無いことかもしれません。

しかし、
子供のころにちょっとバレエをやっていて
大人になって再開して
旦那のお金でバレエ教室開いちゃった!

とか


海外のバレエ団(毎月給料が出る)には入れなくて
ぬるい日本のバレエ界で踊りながらバイトをしていたので
他に特技や就職経験も無い。
だからバレエ教室開いて、発表会では自分が主役を踊ろう!
という人もいます。

 

f:id:balletblog:20180927193544j:plain

 

例えばの話
もし私の子供が「柔道」をやりたいと言ったら
さてバレエしか知らない私は
どうするでしょうか・・・

 


①家から通える範囲の稽古場がいくつかあればピックアップし
それぞれの基本情報や雰囲気をホームページやSNSで調べる。

②見学や体験の申込みをし
実際に子供を連れて稽古場へ足を運ぶ。


③ロケーションや施設の清潔さ、稽古の雰囲気等
を検討した上で、最終的に本人の意思で入会を決める。

 

 

恐らくこんな感じでしょうか。

 

 

 

稽古の雰囲気と言っても、
柔道の稽古なんて、正しい事をやっているかは
素人の私が見たところで分からないので
安全かな?ためになっているかな?楽しそうかな?
というくらいの基準でしか判断できません。

ホームページに載っている先生の経歴を見ても
ネットで調べて、やっと帯の色(?)の意味から
なんとなくのレベルは分かったものの
実際先生にどのくらいの知識があるのかは分からない。
もしかしたら趣味程度の人かもしれないし
この業界では超有名な人なのかも・・・

 

f:id:balletblog:20180824184549j:plain

 

そう。
素人は、例え実際の稽古や
ホームページの情報を見たところで
稽古のクオリティや良い指導者であるかどうかは
ぶっちゃけ分からないのです。

 

最終的な入会の決め手となるのは
子供が「楽しかった~またやりたい!」
と言うかどうかにかかっています。
もちろんこれも大切な事なのですけれど。



子供の習い事くらい
そんなに神経質にならなくても
本人がやりたいようにやらせれば・・・
と言う人もいるでしょう。

 

しかし
たかが習い事、されど習い事

 

どうせ同じ時間とお金を費やすなら
正しい技術を身につけてもらいたい
と思うのは
親としても当然の事ですよね。

5年も柔道やってたのに
全然身にならなかった。

なんていう結果は悲しすぎます。

でも
バレエではよくある事なんですよ。


「どんな教え方されたら
こんなにひどいポジションになっちゃうの?」
「こりゃ癖を直すのに時間がかかりそうだ・・・」


将来子供がその道に進むか進まないかに関係なく
本人が一生懸命やっていたことが
知らないうちに間違った方向に流れてしまっていたとしたら
親である私たちも後悔すると思います。

 

 

f:id:balletblog:20180903174536j:plain

 

  

プロがその人の経歴を見れば
指導者のある程度の実力は分かりますが

 

 

ただ、踊れない人あるある
文字ズラズラ経歴には気をつけてください(笑)


例えば「○○○○師事」。
先生(国内外)はすごい人かもしれないけれど、
何回か講習会を受けただけとか、よくあります。
または、お金を払えば誰でも行ける海外の短期留学。
更に、
その部門の出場者は15人だけだったから1位を取れた
レベルの低いコンクールの受賞歴
あるあるですが、こういう人はやたらコンクールに出るので
受賞歴ばかりずらずら並べます。あとは
お金をかければ誰でも取得出来る名前の長い資格など。


横文字だったり英語だったり難しそうな単語だったり
素人が見たらなんだかすごそうなんですよね。
(よくもまぁ堂々と書けるなぁと思います)

 

こう言ったものには気を付けましょう。

 

 

f:id:balletblog:20180907180008j:plain

 

さて、バレエを知らないあなたでも
ここは良く見ておいてほしい!
という大切なポイントがいくつかあります。

 

実際に見学に行くとしましょう。
お教室の生徒が、来客であるあなたに


「おはようございます!」
と笑顔で言って通り過ぎ
自主的にストレッチや掃除を始めたら

なんて礼儀正しい子達だろう!
きっと先生のご指導が良いのね」
と思うでしょう。

 

もちろんこの時点ではまだ
踊りの善し悪しは分かりませんが


今の学校では学べない様な
精神的・内面的な事なら尚更
それだけでもバレエ教室に入れる価値がある
と思うほど感動するでしょう。



 

一方で
クラスの前にはみんなだらだら
スマホをいじったりおしゃべり

体型はどこか引き締まってないし
シューズやタイツは穴があいていたり
お団子(髪の毛)もぐちゃぐちゃ

「なんかしゃきっとしてないな~」
というのはさすがに分かりますよね。


また、教室全体の人数が少ないからといって
大きい子も小さい子もまとめて1クラスにしている教室は
決してクオリティが高い稽古が出来るとは思いません。



このような状態・環境で、
素晴らしいバレエの基礎が丁寧に教えてもらえる
というのは、まず無いと考えて良いでしょう。

 

 

 

f:id:balletblog:20180910183252p:plain


また、コンクールなどで
気になる教室の生徒の踊りを
見ておくのも良いですね。
(一般の方でも入場料を払えば客席から演技を見る事ができる)


ただその場合は、
上手な一人の生徒だけでなく
違う年代の複数人を見るようにしましょう。
同じ教室の生徒でも、人によって
レベルに差があるからです。


というのは
小さいうちは、先生の指導力というより
もともと持っている要素や華やかさ、体型だけで
上位入賞する事も可能だからです。
あとは
たまたま最近有名な教室から移ってきた
もともと上手な子もいるかもしれません。

色んな年代の複数人を見て総合しても
こんな風に踊れるようになりたいな/なってほしいな
あの子、このスタジオに移ってから上手になったな
と思うことが出来たら
体験レッスンに足を運んでみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

この章の続きとなる次章balletblog.hatenablog.com


では、バレエを経験した事の無い方でも
良い教室を見つける判断材料となるポイント(お金事情編)を
詳しくまとめていますので是非チェックしてみてください。

 

 

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村

ランキングにも参加しています♪ 

 

それでは。