良いバレエ教室・指導者の見極め方 (保護者向け)①
特に自分がバレエをやったことのない親だと
良いバレエ教室を見極める事は
大変難しいでしょう。
特殊な習い事なのに
試験や免許・資格が無くとも
誰でも教室を開く事が出来ますから
判断基準が非常にあいまいです。
その事実を知らなければ
「とりあえず一番近い教室でいいか」
という考えで選んでも
仕方の無いことかもしれません。
しかし、
子供のころにちょっとバレエをやっていて
大人になって再開して
旦那のお金でバレエ教室開いちゃった!
とか
海外のバレエ団(毎月給料が出る)には入れなくて
ぬるい日本のバレエ界で踊りながらバイトをしていたので
他に特技や就職経験も無い。
だからバレエ教室開いて、発表会では自分が主役を踊ろう!
という人もいます。
例えばの話
もし私の子供が「柔道」をやりたいと言ったら
さてバレエしか知らない私は
どうするでしょうか・・・
①家から通える範囲の稽古場がいくつかあればピックアップし
それぞれの基本情報や雰囲気をホームページやSNSで調べる。
②見学や体験の申込みをし
実際に子供を連れて稽古場へ足を運ぶ。
③ロケーションや施設の清潔さ、稽古の雰囲気等
を検討した上で、最終的に本人の意思で入会を決める。
恐らくこんな感じでしょうか。
稽古の雰囲気と言っても、
柔道の稽古なんて、正しい事をやっているかは
素人の私が見たところで分からないので
安全かな?ためになっているかな?楽しそうかな?
というくらいの基準でしか判断できません。
ホームページに載っている先生の経歴を見ても
ネットで調べて、やっと帯の色(?)の意味から
なんとなくのレベルは分かったものの
実際先生にどのくらいの知識があるのかは分からない。
もしかしたら趣味程度の人かもしれないし
この業界では超有名な人なのかも・・・
そう。
素人は、例え実際の稽古や
ホームページの情報を見たところで
稽古のクオリティや良い指導者であるかどうかは
ぶっちゃけ分からないのです。
最終的な入会の決め手となるのは
子供が「楽しかった~またやりたい!」
と言うかどうかにかかっています。
もちろんこれも大切な事なのですけれど。
子供の習い事くらい
そんなに神経質にならなくても
本人がやりたいようにやらせれば・・・
と言う人もいるでしょう。
しかし
たかが習い事、されど習い事。
どうせ同じ時間とお金を費やすなら
正しい技術を身につけてもらいたい
と思うのは
親としても当然の事ですよね。
5年も柔道やってたのに
全然身にならなかった。
なんていう結果は悲しすぎます。
でも
バレエではよくある事なんですよ。
「どんな教え方されたら
こんなにひどいポジションになっちゃうの?」
「こりゃ癖を直すのに時間がかかりそうだ・・・」
将来子供がその道に進むか進まないかに関係なく
本人が一生懸命やっていたことが
知らないうちに間違った方向に流れてしまっていたとしたら
親である私たちも後悔すると思います。
プロがその人の経歴を見れば
指導者のある程度の実力は分かりますが
ただ、踊れない人あるある
横文字ズラズラ経歴には気をつけてください(笑)
例えば「○○○○師事」。
先生(国内外)はすごい人かもしれないけれど、
何回か講習会を受けただけとか、よくあります。
または、お金を払えば誰でも行ける海外の短期留学。
更に、
その部門の出場者は15人だけだったから1位を取れた
レベルの低いコンクールの受賞歴。
あるあるですが、こういう人はやたらコンクールに出るので
受賞歴ばかりずらずら並べます。あとは
お金をかければ誰でも取得出来る名前の長い資格など。
横文字だったり英語だったり難しそうな単語だったり
素人が見たらなんだかすごそうなんですよね。
(よくもまぁ堂々と書けるなぁと思います)
こう言ったものには気を付けましょう。
さて、バレエを知らないあなたでも
ここは良く見ておいてほしい!
という大切なポイントがいくつかあります。
実際に見学に行くとしましょう。
お教室の生徒が、来客であるあなたに
「おはようございます!」
と笑顔で言って通り過ぎ
自主的にストレッチや掃除を始めたら
「なんて礼儀正しい子達だろう!
きっと先生のご指導が良いのね」
と思うでしょう。
もちろんこの時点ではまだ
踊りの善し悪しは分かりませんが
今の学校では学べない様な
精神的・内面的な事なら尚更
それだけでもバレエ教室に入れる価値がある
と思うほど感動するでしょう。
一方で
クラスの前にはみんなだらだら
スマホをいじったりおしゃべり。
体型はどこか引き締まってないし
シューズやタイツは穴があいていたり
お団子(髪の毛)もぐちゃぐちゃ。
「なんかしゃきっとしてないな~」
というのはさすがに分かりますよね。
また、教室全体の人数が少ないからといって
大きい子も小さい子もまとめて1クラスにしている教室は
決してクオリティが高い稽古が出来るとは思いません。
このような状態・環境で、
素晴らしいバレエの基礎が丁寧に教えてもらえる
というのは、まず無いと考えて良いでしょう。
また、コンクールなどで
気になる教室の生徒の踊りを
見ておくのも良いですね。
(一般の方でも入場料を払えば客席から演技を見る事ができる)
ただその場合は、
上手な一人の生徒だけでなく
違う年代の複数人を見るようにしましょう。
同じ教室の生徒でも、人によって
レベルに差があるからです。
というのは
小さいうちは、先生の指導力というより
もともと持っている要素や華やかさ、体型だけで
上位入賞する事も可能だからです。
あとは
たまたま最近有名な教室から移ってきた
もともと上手な子もいるかもしれません。
色んな年代の複数人を見て総合しても
こんな風に踊れるようになりたいな/なってほしいな
あの子、このスタジオに移ってから上手になったな
と思うことが出来たら
体験レッスンに足を運んでみるのはいかがでしょうか?
この章の続きとなる次章balletblog.hatenablog.com
では、バレエを経験した事の無い方でも
良い教室を見つける判断材料となるポイント(お金事情編)を
詳しくまとめていますので是非チェックしてみてください。
ランキングにも参加しています♪
それでは。