スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

良いバレエ教室の見極め方とお金事情 (保護者向け)②

子供にバレエを習わせたい
バレエ教室に移籍をしたい方のために
良いバレエ教室・指導者を見極めるための
チェックポイントをまとめました。


第一章をご覧になっていな方は
是非こちらを先に読んでみてください。
ちなみに第三章まであります。

 

balletblog.hatenablog.com

 

 

さて
「良い教室」と言っても
人それぞれ求めるものが違います。


お受験やしつけのため。
身体が弱いから、内気な性格だから。
家から近いから、お友達がやっているから。
やるからにはプロのバレエダンサーになってほしい!
など、様々な理由でバレエを始められる方がいると思います。

指導者の技術だけでなく
本人や親が求めるレベルに合っているか、
子供と指導者との相性なども重要です。
バレエ教室の善し悪しを見極める判断材料は沢山あります。

 
是非、教室選びの参考にしてみてくださいね。

 

 

 

 

1:生徒のしつけが出来ているか 


今や子供でも当たり前のようにスマホを持つ時代。
誰でも簡単に情報収集することができ
多くは派手なこと、目立つことに興味をそそられるものです。


また、日本は民間の小さなバレエ教室数が
世界的に見てもトップクラスということをご存知ですか?
教室を変えたいと思えばすぐにでも変える事が出来
選ぶ権利は当然、生徒とその親にあります。

つまり
ただでさえ少子化のこの時代
指導者は生徒確保に非常に苦しんでいるのが現実です。

 

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嫌われる事を恐れてなのか
子供に厳しく指導できない指導者はが増え


スタジオ内でだらだら
指導者にタメ口をたたく
挨拶ができない


という事を許してしまいます。

  

一見「優しい先生」に見えるかもしれませんが
とんでもない。

これは単なる指導者の力不足

しつけが出来ていない状態です。

 

 
生徒に厳しく言う前に
まずは自分が見本になれるような
存在でないといけないし


普段のレッスン指導や子供たちと接する中で、
信頼と堅い絆を築いていることが前提になります。

 

努力をすることの大切さ
仲間と協力することの楽しさ
元気な挨拶、感謝する気持ち
正しいバレエの基礎を教えることは
非常に時間がかかり、
ものすごい忍耐が必要な大仕事
です。

 

 

そういう面倒な事をすっ飛ばして
(あるいは知識が無いため)
目の前にある楽しい事、
楽なことを餌にしている指導者というのは
クラスの雰囲気や生徒の態度・質
ある程度分かるでしょう。

 
子供達と真剣に向き合い
厳しくとも愛のある指導をされる先生との出会いは
今後の子供の成長に大きく関わってきます。  

 

 

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2:やたらコンクールで留守な先生

 

これはちょっとマイナーかもしれませんが
時々います。

 
生徒が国内外のコンクールなどに出場すれば
指導者の交通費や宿泊費、引率費もろもろ
もちろん生徒負担になります。

指導者としては
個人指導料や引率費は良いお金になりますし
上手な子にはべったり。他の子よりも手をかけて育てたい
だからコンクールは指導者にとっても大切な行事となります。

やたらとコンクールの付き添いで
毎月のように大阪だ東京だ地方だ、と
外出が多い先生はどうなのでしょう。

 

だってこういった遠征中
長期でスタジオを留守にするわけですから
普段のレッスンはアシスタントや代行任せ
その他大勢の毎日の基礎レッスンは後回し。。。

そんな教室は、ちょっと考えた方が
良いかもしれません。
ただしこれは見学に行って分かる事ではないので
その教室に通っている知り合いに聞くとか
今の時代、SNS上で様子を聞いてみる手もありそうです。

 

 

3:過剰な料金を徴収していないか


もったいぶりましたが
ここからが気になるお金事情!

 

バレエ教室のように
狭く孤立したコミュニティの中では
昔ながらのバレエ界の常識に縛られ
保護者が洗脳される
という話を良く耳にします。

 


「娘・息子のためよ。自分が我慢すれば済むこと」
「先生は我が子のためを思っておっしゃっているんだ」
「私はバレエ素人・・・先生が正しい」
「長い付き合いだし・・今さら・・」
などと、言われるがままにお金を貢がされ続ける親も
結構沢山いるのです。

 

「お金を貢がされているのは
うすうす気が付いているけれど
大先生が怖くて教室を辞められない」
というケースも多いです。

 

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また
「バレエを始めたいのだけど
月謝以外にいろいろ費用がかかると聞き不安です。」
という方も多くいらっしゃいます。

 

その不安、残念ながら正解です。

 

 

年功序列なのか
保護者会などで仕切っているママさん達からも
「これが普通よ。みんな払ってるんです。」
と圧力をかけられしぶしぶ支払う羽目に・・・

 
2年に1度の発表会費や月謝の他
決して安くはないバレエの消耗品
シューズ、トゥシューズ、レオタードやタイツ
などの購入も避けられません。


毎月のように
特別ワークショップだ、コンクールで遠征だ
個人指導だ、という教室であれば、
更に+@の料金がかかりますから

その頻度や料金は教室によりますが
月謝以外にいろいろとかかるのは確かです。


 

 

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最年長に近くなってくると、もっと大変です。

 

確かに、どこの教室でも
「パ・ド・ドゥ」と言って男女ニ名で踊る作品などを上演して
発表会を盛り上げます。

  
女子生徒はあくまでまだ学生ですから
サポートをしてくれる相手として
経験豊かな男性ゲストを呼び、
発表会に華を添えていただく存在が必要なんですね。


「あなたはゲストの男性と踊るんだから、
ゲストの方の出演費、お礼代、
宿泊費&交通費(リハーサルと本番)、
食事代、ゲスト衣裳代等・・・全部負担してね。
主役なんだから、誰よりも良い思いをするの。
みんなより多く払うのは当然でしょう?」


と、言わんばかりに
自分のお礼まで上乗せして
高額な請求を当たり前のように
突きつけてくる悪質な指導者
もいるようです。
これだけで、軽くうん十万円。

 

これプラス
本人の出演費、衣裳代などがかかります。

 

 

しかし親は
頑張って役を勝ち取った可愛い娘のためだと
しぶしぶ支払うことになるでしょう。

 

しかしこれでは、
せっかく良い役をもらっても素直に喜べません。
普通のサラリーマン家庭なら
一回の舞台の度にうん十万かかっていたら負担でしかありません。
「費用が払えないなら、
払える別の子に踊ってもらわないとね~」
なんてことになったら

 
結局下手でも頑張らなくても、
お金があれば良い役がもらえる
という流れが出来てしまいます。


果たしてこんな考えの指導者のもとで
素直で素晴らしいダンサーが育つでしょうか。

 

 

・・・しかし悲しい事に
これは実際に多くのバレエ教室で見られる例です。

 

 

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少し珍しいかもしれませんが


全生徒の発表会費が一律で
発表会費を平等に徴収する教室もあります。
(幼児クラスなどは別)

 

最初の例のように
お金を払える人だけが良い思いをする

を前面に押し出した教室とは
明らかに指導者の考え方・質が違い
頑張ったら誰にでもチャンスがある!
を、態度で示しています。


こうすることで
生徒のモチベーションは上がり
教室全体が良い雰囲気で
稽古に励む事が出来るんですね。

 

 

だって
男性ゲストはあくまでも
「発表会全体に華を添える存在」
つまりゲストは経費!

舞台使用料や舞台スタッフさん、
お弁当代、プログラム作成費、指導料もろもろなどと一緒で
発表会を開催するため・より良い舞台に
するためにかかる経費ですよね。


なにより
発表会の主役は生徒一人一人。

指導者でも、男性ゲストでも、
男性ゲストと組む子だけでもありません。

例え今回の舞台で目立つポジションを任されたからといって
一部の子だけが高額な費用を負担しなければならないシステムは
ナンセンスな気がしてなりません。

 

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今は小学生の子供たちも、数年後
いずれはみんな成長し、お姉さんの立場になります
頑張っていれば、順番はきちんと回ってきます。

「あの子いつも人一倍レッスン頑張ってたもんね。
なんか私まで嬉しいな。」
「悔しい気持ちもあるけど、
今は自分に与えられた役割りをしっかりやろう。」
「私ももっと頑張って、いつか先生に認めてもらたい!」

 


という純粋な気持ちは
決して、周りの大人が言い聞かせて
覚えさせられる事ではありません。


良い環境にいれば
自然と湧き出てくる感情です。

 

学校や塾ではなかなか出来ない体験かもしれません。
そしてこれらの経験は
間違いなく子供たちの財産になります。

 

 

 

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発表会費を例にとり
話しは少し長くなりましたが

 

このように
健全な考えで教室を運営しているところもあれば

指導者の権力を利用し
生徒(保護者)から高額な料金を徴収する悪徳な教室まで
本当に様々です。

 

 


月謝や消耗品の購入にかかる費用は
バレエを習う以上仕方が無いとしても


発表会費やその他にかかる料金が
だいたいどのくらいになるのかは
入会前にきちんと確認しておきましょう

 ※バレエ初心者での入会の場合、
コンクールや講習会はありませんので基本は月謝のみ。

 

 

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現在通われているお教室がある方も
この機会に一度
冷静に考えてみてはいかがでしょうか?

 

指導者は本当に子供たちの事を第一に考え
不必要な料金まで無理に払わされていないか?

 

とても大切な事です。

 

 

 

  

今回は大きく分けて3つのポイントを
ご紹介しました。

 

 

次は第三章に続きます。

 

balletblog.hatenablog.com

 少しでも教室選びの参考になれば
幸いです。

 

 

 

 

突然ですが

 

 

ちょっとお知らせ

 

更新頻度が低い割に
毎日たくさんのアクセスを頂いています。

また、このブログを始めてから
沢山のお悩み相談を頂くのですが
無料で全て答えるには少し時間的にも厳しいところがあり
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加えて
経験者からの意見を聞く事で
また違う視点が見つかったり気持ちが軽くなったりします。
そんなお手伝いができたらいいなと始めました。


どうぞお気軽に。
お待ちしています。

 

 

それでは。