スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

正しいダイエット出来ていますか?

細くてしなやかな身体の維持・・・
バレエダンサーが現役でいる限り
向き合わなくてはならない問題です。

特に成長期の女子にとっては
非常に深刻な悩みです。

 

あなたは正しいダイエット
出来ていますか?

 

f:id:balletblog:20180904174516j:plain

 

私は栄養士でも専門家ではありませんから
これが正しいと推奨しているわけではありませんが
ときにはそんなデータや証拠と言った難しい話しよりも
実際に一通り経験をしてきた
元ダンサーの私の話しも役に立つのではと思い
私の思うことを
お話しさせていただきます。

 


体型やダイエットに悩む方
指導者や母親の皆さんの参考になればと思います。

 

f:id:balletblog:20180904163403j:plain

元々細く、バレエを小さい頃から
ストイックに踊っている人は
生理が始まるのが遅い人が多いです。

 

でも
「中学生まではあんなに細かったのにね~」」
という人でも、生理が始まったり
高校生になってくると
段々とお肉が付き始め、
女性らしい丸みを帯びた身体になっていきます。


これは
人として女性としてとても大切な事なのですが
バレエを真剣に頑張っている今
本当にやっかいな問題です。

 

 

なんでこんなにお腹がすくのか分からない。
「食べちゃダメ」と言われるともっと食べたくなる。
食べないとイライラする。我慢できない。
水とりんごだけでも太った気がする。
鏡を見るのが嫌。恥ずかしい。
少し前まであんなに軽く跳べたのに。
変わって行く自分の身体が嫌だ・・・



など、辛い悩みを抱える事になります。

 

f:id:balletblog:20180904163816j:plain

 

ダイエットと言っても
ただ食べるのを我慢すればいい、
ということではないと思っています。

 

10代半ば~はとても大事な時期。
これから留学やオーディションを控えていたり
大事なコンクールや舞台があったりするでしょう。
いろんなことを素直に吸収でき
テクニックも少しずつ身に付いてきて
一番上手になれる時期でもあります。


でもまさにちょうどその頃から
身体は着々と女性になる準備を始めます。
いつもと同じ量を食べていても太るのは
普通の事なんです。

 
脂肪を蓄えて、将来無事に出産ができるよう
今までみたいにやせっぽっちじゃだめだ!と
自分の意思に反して身体が準備をし始めるんですね。
これに逆らうのは難しいし、
無理をするのは危険です。

 


例えオーディションに合格しても
コンクールで1位になれても
無理なダイエットのせいで生理が止まったり
心のバランスが壊れてしまっては本末転倒です。

 
真面目すぎる人は
「自分の意思が弱いから食べてしまう/太る」
と思うかもしれないし、
実際にそうかもしれませんが 
それは女性にとって普通の事で
多くの人が通り、悩む道です。

 

あまり自分を責めすぎるのは逆効果。
この事実を受け入れ
ポジティブにどう向き合っていくかを考える事の方が
賢い乗り越え方です。

f:id:balletblog:20180904182312j:plain

しかし!
だからと言って
太ったまま舞台に出ても良いと
言っているのではありません。

実際、将来バレエの道へ進みたいと
真剣に考えている人たちにとって
ここが大切な時期となることに変わりはありません。
自分の一番良い状態で望みたいですよね。

 

それならば
なるべくストレスを溜めずに正しいダイエットを行い
レッスン量を増やしてどんどん動く事です。

 

あなたが学生の場合
食事に関してはご家族の協力も必要になるでしょう。
ただし食事のルールは誰かが強制的に決めるのではなく
本人がアイディアや目標を提案する
やり方が一番良いと思います。

 

f:id:balletblog:20180904175735j:plain

 

では
学校の後は夜までレッスン、という人が
レッスン前や合間に食べられる
簡単なスナックをご紹介します。


・一口サイズのおにぎり3つほど(混込みふりかけなど)
・バナナ1本(とても栄養価が高いです)
・枝豆(塩ゆで)
・おからクッキー
・ヨーグルト1個 (スプーンも忘れずに)
・チーズ1つ (さけるチーズスティックなど)
・ハムとチーズのサンドイッチ (食パン2枚分を4等分に)
・サラダチキン (コンビニパックの半量)
・カロリー0ゼリー(ご褒美やお楽しみの様な感じで)
ミニトマトや茹でたブロッコリー(野菜) 

 


 

 

こんな感じで書き出してみると
我慢せずとも罪悪感を持たずに食べられるものは
意外と沢山あります。自分の好きな物が良いですね。

 

個人的にはレッスンの合間に
こんなカロリー0ゼリーにとてもお世話になりました。(笑)

 


 

 

これらの中から毎回好きなもの
2つくらいチョイスして組み合わせ
持っていくと良いですね。
小腹が減った時は、ヘルシーな物を少しつまむ方が
稽古にも集中出来て良いと思います。
他にもアイディアがあれば書き出してみましょう。


ただし
ここで紹介したのはあくまでもスナック。
栄養価がないものばかり食べていては
体力が持ちませんし不健康です。
お米や野菜、お肉や脂も大切な栄養素。
朝ごはんやお昼ご飯はしっかり食べましょう。


このように自分の身体と向き合い食事を考える事は
今後プロになり海外で一人で生活するための
良いトレーニングにもなるでしょう。

 

 

f:id:balletblog:20180904180704j:plain

 

それから
見落としがちな飲み物も注意。
スポーツドリンクは、水に比べ
その名の通り、運動をする際に飲むのは効果的ですが
摂り過ぎには注意。
糖分もたっぷり入っているんです。


市販のスポーツドリンクの粉などを使って
自宅で作る場合は、
表示されている分量より少し少なく
ちょっと味薄いかな?
というくらいで作ってみましょう。

 

f:id:balletblog:20180904170018j:plain

 

これでも罪悪感がある?

 
大丈夫。
おにぎりもバナナも
しっかりレッスンすれば
エネルギーに代わってくれます。

 

ただ、食べる時間や量には気を付けましょう。
人にもよると思いますが
私の経験でやはり一番「やばい」と思うのは
夜8時以降の炭水化物です。

でも、時には
パスタだってチャーハンだって食べたいですよね。
そんな時はお昼にするとか
「夜の炭水化物は18時まで!」などと
自分ルールを作ればよいのです。



f:id:balletblog:20200410040320j:plain

 

 【レッスン後の食事について】


レッスン後、家に帰る頃には
遅い人で夜11時を過ぎているでしょう。

これからお風呂に入ってせいぜい宿題をして
あとは寝るだけですから
胃の消化に悪い、
脂っこいものや刺激の強いもの、重たいものは避けましょう。


豆腐
温サラダ
お味噌汁、スープ
ヨーグルト
魚肉ソーセージ
フルーツ など・・・

自分なりのアイディアを書き出してみてください。

 

f:id:balletblog:20180929031146j:plain


このような生活には家族のサポートが不可欠です。
ヘルシーな食事を作ってもらったり
お菓子には鍵をかけてもらったり・・・
自分で痩せるための環境を作るよう努めることが大切です。

 

反抗期や思春期でイライラしたり
思うように痩せなかったりで
家族にあたったり
食べることで紛らわしたくなる気持ちも分かります。

 

本当はそれを踊る事で発散できたら一番ですが
鏡を見ては落ち込み、
思うように動けずイライラ。
バレエ自体がストレスになっていることも。

 
そんなときは思い切って
カラオケやマンガ喫茶、ショッピングにでも行って
気分転換をするのも、時には大切です。


これはサボっているとか
楽しているということではなく
心の健康なバランスを保つのに必要なことです。

 

食べる事以外にも
心から楽しいと思う事はいっぱいありますよね。
少ししんどくなって心に余裕が無いなと思ったら
是非息抜きをしてください。

 

 

自然とまた「踊りたい!」「頑張ろう!」
と思えてくるはずです。

 

f:id:balletblog:20180904181742j:plain

 
食べるタイミング工夫をして
自分に合った方法を探すきっかけになればと思います。

 

 

 

 それでは。