スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

ダンサー同士の結婚ってどうなの?

ダンサー同士での結婚って結構多いですよね。
海外のバレエ団では、現役の団員カップルを良くみかけます。
一緒にパ・ド・ドゥを踊れるなんて
舞台でも実生活でもカップルなんて
ロマンチック。羨ましい限りですね。

 

 

 

けれど・・・
実際問題、退団後・引退後はどうするのでしょうか?
その先の長い人生の事も考えなければいけません。
特に、お金の問題は避けては通れません。

 

 

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ただでさえ選手生命の短い「ダンサー」という職業では
現役時代にある程度のキャリアを積み
その後、海外のバレエ学校でのフルタイム講師としての
ポジションなどが手に入れば収入も安定しますが


例えば30代になり
そこそこのキャリアで海外のバレエ団を退団してしまうと
その後はせいぜい帰国し
日本でフリーランスダンサーとして活動しながら
もちろんそれだけでは食べていけないとなると
バレエ以外にはスキルが無い人がほとんどでしょうから
居酒屋やバレエ講師などの「バイト」
をしながら生計を立てていくことになります。


免許や学歴も無いとなると
「これからスーツ着て就職活動!」
なんてガッツのある人は
なかなかいないでしょう。

 

ちなみに
「私は定期的にバレエ講師としての仕事があります」
という人も、1つのスタジオでは難しいでしょうから
いろいろ掛け持ちしていることでしょうし
毎日決まった時間(約8時間)仕事をしたり
年金を納めて社会保険に入って
ボーナスがもらえて有給休暇もあって・・・
というのでなければ、
週に数回のバレエクラスの講師というのは
例え定期であっても、それは立派な「バイト」です。

 

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いい年にもなり、
自分の周りを見渡すとほとんどの大人が
会社勤めをして安定した収入を得ている中
多くのダンサーは「踊る事だけ」では生活できませんから
バイトで生計を立てることになります。

結婚し夫婦になると
どちらか片方に安定した収入があり
「あなたは夢を追いかけて好きな事をしていいよ」
と言ってくれたらありがたいのですが
ダンサー同士だとそうもいきません。


踊れなくなり、指導しかできなくなると
選択肢は限られてきます。
そこで
「自分たちのスタジオを立てよう!」
となるわけです。


こうしてまた少子化の中
世界一民間バレエ教室の多い日本に
スタジオが増えていきます。


こうなると生徒の確保も簡単ではありません。

 

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あまり詳しくお話出来ませんが
筆者の旦那は外資系某有名企業勤務です。
だから良いってことでは決してありませんが
当然
安定した給料、ボーナス、有給休暇
その他様々な手当てが付いています。

 

しかし
日本国内のバレエダンサー、教室運営の状態では
これらはなかなか難しいものです。

 

 

現役時代は憧れるダンサー同士の結婚ですが
引退後、将来の事、経済面の事を
よ~~~く考え
相手を選びましょう。

 

 

あくまで個人の意見です。

それでは。