スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

海外のバレエ留学を目指す

 前章
「日本のバレエダンサーの厳しい現実」
でもお話ししたように、
日本のバレエ団は入団したからと言って
それだけで生活するのは
難しいでしょう。


 

ならばと
海外のバレエ団に入るという夢に向け
少しでもチャンスを広げるために
十代の頃から留学するという手もあります。

 

バレエ団付属の学校なら
身近にバレエ団のダンサーを見る事ができ
時には団員と一緒に
舞台に立つ機会もある事でしょう。

 

一流講師陣による
充実したレッスンはもちろんのこと
最高学年の生徒はオーディション等
卒業後のためのサポートも充実しているので
現実味も湧き、
自然とプロになる覚悟も備わります


また10代から、2・3年留学すれば
卒業までにある程度の語学力も身に付いているため
好調なスタートダッシュができ
留学していない人と比べると明らかに有利な状況でしょう。

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プロがリハーサルに取り組む姿勢
舞台裏、そして舞台上での本番の様子など
間近でバレエ団員のリアルな生活を見る事が出来るのは、
プロを目指す学生にとって
非常に貴重で刺激のある体験
バレエ団付属学校への留学の醍醐味です。

 

 

今は私立のバレエ学校も増えてきています。
学校によってカリキュラムや
スタイル(メゾット)も異なります。
コンテに力を入れているところもあったりと
カラーも様々です。

一度短期留学などをして様子を見てから
気に入った所に年間留学ができれば一番いいですね。

 


内容をしっかり把握して
自分にあった学校を見つけましょう。

 

 

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バレエは芸術とはいえ
スポーツ選手と同じく
ダンサーも身体が資本ですから
元々選手生命の短い職業です。

 

多くの引退は30代前半、長くても40代に入ると
最前線で活躍するのは体力的に相当きついでしょう。

 


しかし極端な日本のバレエ教育のように
「7歳でトゥシューズを履き始め
ピークが14歳でした。」
と終わる習い事にしたくないのであれば、
海外のバレエ団で活躍する
プロのダンサーを目指したいのであれば、

 

 

今から適切なトレーニングを受け
いつ留学して○○に入団したい
というビジョンを掲げ
それに向けて逆算をして
具体的なプランを立ててみましょう。

 

 

 

 

 

 

例えば
「16歳で○○スクールに留学をしたい。
それは〜〜こういう理由だから。
そのために今はもっと基礎と技術を磨くことに集中して、
具体的には~~をしよう。
来年の○○コンクールでは○位以上を取ろう。
その為に今年は地元のコンクールにも
積極的に参加して舞台経験を積もう。
回転と表現力が苦手だから
○○のヴァリエーションを課題にして取り組もう。
2年後には留学のスカラシップをもらえるような
国際コンクールにも参加しよう。
バーレッスンの審査もあるのか。
やっぱり基礎は誰よりもしっかりやろう。
コンテのクラスを受けられるところを探して
色んな人のクラスを受けよう。
将来はロシアに留学したいから
ロシア語と英語の勉強も始めよう!」

 

 

 

といった具合です。
目標が決まればやることはいっぱいです。

ポイントは、なんでもかんでも
目に付いた事をやるのではなくて
どういう理由がこうしたい、と
目標の理由を添える事です。

 

 

小さな目標から1つずつ
クリアしていけば
いつか大きな目標に辿り着くでしょう。

 

 

 

 


また、中学・高校在学中に留学をしたいなら
将来の事を考え(バレエでは無く一般社会的な)
せめて高校卒業の単位を取得する方法も
家族や学校の先生と一緒に考えておくと良いでしょう
とても大切な事です。

 

小学生のうちから
トゥシューズで難しいヴァリエーション
ばかり出来ている子が
将来プロになれるわけではありません。

なんでもかんでもとりあえず
色んなコンクールに出場するのも
それぞれの勝手ですが

「舞台慣れ」が悪い意味で働き
舞台をなめた態度の学生を
見ることもあります。

 

 

学生なら学生らしく謙虚に
1つ1つの舞台に目標と緊張感を持って
丁寧に臨んでほしいものです。

 

周りのペースや派手な事に惑わされず
自分と向き合いトレーニングを重ねる事が大切です。
そしてそういった強い気持ちは
海外に行ってからも非常に役に立ちます。

 

 

 

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もっとバレエを頑張って留学したい!
という気持ちになりましたでしょうか?

 

それとも
え・・・なんだか厳しそうだな
と尻込みしてしまいましたか?

 

 

 

たまたまこのブログのテーマが
バレエであっただけで

どの世界も
プロになる道は厳しいもの。
そう思います。

 

 

 

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それでは。