スワニルダのバレエライフ blog

日々バレエに関わる中で思う事を、綴っています。時には辛口な表現もありますが、(特にバレエ関係者の人は少々傷付く覚悟を持って)お読み頂けると嬉しいです。

ギャラが支払われない舞台に出たがる日本人

実は私ずっと疑問に思っていたのですが日本のバレエダンサー(成人以上)ってギャラが払われない舞台にわざわざ出ますよね。 あれなんでなんですか? え。聞いちゃだめだった?笑 小耳にはさんだところによるとギャラが支払われないどころか結構なチケットノル…

プロのバレエダンサーになるために必要なこと①身体の条件

プロのバレエダンサーを目指したいけれど自分には向いているのかな・・具体的にどんな心構えをしたら良いかな?と考えている学生向けに「自分チェック診断」として使って頂きたくまとめました。 あまりにもシリアスな内容は省いていますが自分のバレエに向き…

需要の無いバレエ界・・?本当のジュニア育成とは

芸人であり、スポーツ選手である武井壮さんが良い事言っていました。 「これ、バレエダンサーも全く同じだな~」と思いながら聞いていました。 30分もある長い動画なので時間がある方、興味のある方は是非見てみてください。 www.youtube.com 「日本一のク…

頂いたアンチコメントに対して

一度、返信の仕方が分からなくてコメントを削除してしまいました・・・すみません。 簡単に言うと「は?本名も名乗らず何言ってんのよ」というような内容でした。 この方が「日本の自称ダンサー」だったら恐らく私の言っている事が図星すぎてショックだった…

ダンサー同士の結婚ってどうなの?

ダンサー同士での結婚って結構多いですよね。海外のバレエ団では、現役の団員カップルを良くみかけます。一緒にパ・ド・ドゥを踊れるなんて舞台でも実生活でもカップルなんてロマンチック。羨ましい限りですね。 けれど・・・実際問題、退団後・引退後はどう…

国立のバレエ学校が無い日本のバレエ教育

なぜ皆さんは海外でバレエ留学がしたいのですか? バレエ留学すると日本にいたときとは比べ物にならないほどバレエに費やす時間が出来るのというのはもはや説明不足でしょうがではもっと具体的に、どんなメリットがあるでしょうか。 そもそも海外の国立バレ…

自分のレッスンを動画に撮って見てみよう。

あなたの膝はしっかりと伸びていますか? 自信を持って「はい」と言える人いつも注意をされるので自信のない人考えてみると「よくわからない」人様々でしょう。 しかし自分の「伸びている感覚」と「実際に伸びている」は違うこともあります。 以前テレビの健…

誰でもバレエ留学できる時代

日本にはきちんと職業として成り立つ本当の意味でのバレエ団が存在しない事は以前にお話しました。 にも関らず日本のバレエ教室の数やバレエ人口は世界的に見ても実に多いのです。 その割にはきちんとバレエが学べる国立バレエ学校やそれに匹敵する県立バレ…

レッスンに向き合うメンタル【基礎の重要性】

この記事は【バレエダンサーの身体の条件 つま先と甲 】の続きです。まだお読みで無い方は、是非以下のリンクよりご覧ください。 balletblog.hatenablog.com さて前章では簡単に出来る具体的なエクササイズをいくつかご紹介しました。 今回は「どのようにバ…

増え続ける日本のバレエ教室。その理由とデメリット

バレエ教室はビジネスです。 バレエ教室を立ち上げるという事は独立し自らが経営者になるのですから「起業」するのと同じ事ですよね。 もちろん起業するのは個々の自由なんですが この少子化の世の中で1つの市内に既にいくつものバレエ教室が溢れ返っている…

良いバレエ教室・指導者の見極め方 (保護者向け)③

バレエ経験が無い方でも良いバレエ教室を見極められるチェックポイントまとめ 第三章です。 ①や②と合わせて是非ご覧ください。 4:スタジオの広さと人数 お教室の見学や体験に行ったら以下の事に注意してスタジオを見渡してみましょう。 ☑天井が高く広々とし…

バレエダンサーの身体の条件 【つま先と甲】

今回はバレエにつきない身体の悩みと共にそれらにどのように向き合っていったら良いかお話していきたいと思います。 バレエは非常に特殊な技能です。「頑張ればなれる」他の職業とは違い才能やセンス、運動神経の他生まれつきの身体の条件が将来の可能性を大…

バレエ教室の主宰者とアシスタントの関係

ベビーシッター扱いなのか若いアシスタント(学生)に幼児クラスを任せる教室があります。 クラスが多くなると主宰者一人で全てのクラスを教える事は難しいのでアシスタントを雇うこと自体何もおかしい事はありません。 しかし問題はそのアシスタントは何者な…

良いバレエ教室の見極め方とお金事情 (保護者向け)②

子供にバレエを習わせたいバレエ教室に移籍をしたい方のために良いバレエ教室・指導者を見極めるためのチェックポイントをまとめました。 第一章をご覧になっていな方は是非こちらを先に読んでみてください。ちなみに第三章まであります。 balletblog.hatena…

良いバレエ教室・指導者の見極め方 (保護者向け)①

特に自分がバレエをやったことのない親だと良いバレエ教室を見極める事は大変難しいでしょう。 特殊な習い事なのに試験や免許・資格が無くとも誰でも教室を開く事が出来ますから判断基準が非常にあいまいです。 その事実を知らなければ「とりあえず一番近い…

日本に多い「自称ダンサー・実はフリーター」②

最近は、小・中学校の受験などのタイミングでバレエを辞めてしまう子が沢山います。 バレエ関係者としては少し複雑な思いですが 正直なところ「うん、辞めて良かったかも」と思ってしまう自分もいます。 「いやいや、お宅の子相当の天才児だよ!私が責任を持…

日本に多い「自称ダンサー・実はフリーター」①

前章ではバレエダンサーとして自立して生活することの難しさ、厳しい現実についてお話ししてきました。 一方で毎月自立して生活できるだけの給料が出るバレエ団に所属しているわけではないけど毎日バレエ漬けの生活を送っている人、いますよね。 学生では無…

正しいダイエット出来ていますか?

細くてしなやかな身体の維持・・・バレエダンサーが現役でいる限り向き合わなくてはならない問題です。 特に成長期の女子にとっては非常に深刻な悩みです。 あなたは正しいダイエット出来ていますか? 私は栄養士でも専門家ではありませんからこれが正しいと…

海外に行きたいなら、細かい事は気にしない

真剣にバレエをやっていれば誰もが1度は海外に憧れるバレエ界。 その理由は前章のブログでもご紹介してきました。 今回は「海外が合う人」「海外が合わない人」の違いは何か、を考えてみました。 バレエに限らず海外で生活する人には共感できる事かと思いま…

あなたのヴァリエーション、ラジオ体操になっていませんか?

国内のバレエコンクールは年々新しいものが出来日々進化しています。 バレエコンクールには年齢や性別ごとに部門が設けられていますが今は小学校低学年だろうとトゥシューズで踊らせるところもあるのですね。 このようにコンクール主催者側があたりまえのよ…

海外のバレエ団を目指す皆さんへ

前章の「日本のバレエダンサーの厳しい現実」でも少し触れましたが 海外と日本を比べた時バレエ環境、バレエ教育バレエ団事情は大きく異なります。 海外のバレエ団の多くは教えやその他のバイトなどをすることなくダンサーとして舞台に立つ事だけを仕事とし…

海外のバレエ留学を目指す

前章「日本のバレエダンサーの厳しい現実」でもお話ししたように、日本のバレエ団は入団したからと言ってそれだけで生活するのは難しいでしょう。 ならばと海外のバレエ団に入るという夢に向け少しでもチャンスを広げるために十代の頃から留学するという手も…

日本のバレエダンサーの厳しい現実

日本国内にプロのバレエダンサーはどれくらいいるのでしょうか。 ここで私が言う「プロのダンサー」とはバレエ団員のことではありません。踊り一本で食べていけている人のことです。 バレエの教えや他でのバイトもせずに純粋に踊る事だけで、ということです…

進化するSNS。生徒の安全を第一に考えた投稿を!

今回は私がいつもフェイスブックやインスタグラムを見て疑問に思うSNSへの投稿についてです。 ばっちり生徒の顔や名前まで掲載されていますが安全なのでしょうか? SNSを駆使してガンガンスタジオの宣伝したい気持ちは分かりますが・・・ スタジオの住所が公…

ご挨拶

こんにちはスワニルダです。 バレエに関して本音でブログを書くにあたり、このニックネームで投稿したいと思います。ざっくりの経歴は、某国立バレエ学校留学某海外バレエ団にて団員として活動 あとはご想像にお任せします... さて今回は、日々バレエと向き…

バレエを習う子供を持つ親へ

地元で良いバレエ教室が見つかり 素晴らしい指導者のもとで 我が子がレッスンを受けられたら それはとてもラッキーなことです。 ただ、モンスターぺアレンツならぬ指導者につっかかって口を出す親もいるそうです。 「うちの子はいつになったらトゥシューズを…

バレエを知らない指導者、バレエしか知らない指導者

学校や幼稚園の先生になるには資格や免許が必要ですね。そのために人は学校へ行ったり、必死で勉強をします。 しかし バレエ教室はどうでしょうか。 私の知る限り日本でバレエの先生になるのに試験も資格も免許もありません。(要りません) 経歴だって バレエ…

バレエ教室と指導者の責任

今回はバレエに関わる日々の生活の中で感じる「指導者の責任」についてお話したいと思います。 少し前の事になりますが、コンクール会場で見たあの異様な光景が忘れられません。私がバレエ団を退団し、帰国して間もない時の事でした。 異様な光景と言っても…